やはり、この男の天敵はぶりっ子ということなのだろう。
物怖じせず、自分の本音をズバズバと発言できるイメージが強く〝狂犬〟で知られる、お笑いコンビ「極楽とんぼ」の加藤浩次が、かつて本当に腹が立っていた女性アナを実名告白したのは、9月14日に放送されたバラエティ「人生最高レストラン」(TBS系)でのことだ。
結論から言えば、加藤が苦手だったとぶっちゃけたのは、この日のゲストである元TBSアナウンサーの「田中みな実」のこと。TBS時代にぶりっ子キャラで人気を博していた田中のことが、どうにも気に食わなかったのだ。
加藤は「あ~!加藤さ~ん!」というような甘えた口調を例に取り、共演者に媚びたような振る舞いをする田中が許せなかったと告白した。
さらに、話しているうちに当時の怒りが込み上げてきたのか「当時、マジで『コイツうぜぇな~』って。(可愛いとか)まったく思ってなかった」と、もはや言葉を選ばずに本音をぶちまけた。
芸能記者が加藤の〝気に入らない〟キャラへの容赦ない振る舞いを振り返る。
「アイドルグループBerryz工房のメンバーで、これまたぶっ飛んだぶりっ子キャラで『ももち』と呼ばれ、人気を博していた嗣永桃子(2017年に芸能界を引退)に容赦がなかったことは有名です。嗣永のぶりっ子芸に対して『殺すぞ、この野郎』と暴言を吐くことはもちろん、マジに飛び蹴りをかましたり、乱暴にスタジオ内を引きずり回したりとやりたい放題でした。要は、ぶりっ子キャラの女性芸能人は全部まとめて苦手、嫌いという性格なのでしょうね」
当然、加藤から面と向かってボロクソに言われた田中は「そこまでだと思っていなかったので、今ちょっとショックです…。本当に嫌われていたんだと思ってビックリしちゃった」と、さすがに落ち込んだ様子を見せていた。
しかし、この加藤の言葉をそこまで真に受けることはないと、前出の芸能記者は苦笑するのだ。
「嗣永が芸能界を引退する際、加藤は自らがした仕打ちを振り返りながら、『気合入ってたもん、あの時から。(あんな振る舞いをしたのに)それでも前に出てくるって、すげえ子出てきたなって思ったもん』と、ぶりっ子キャラを意地でも貫く嗣永の根性を称賛していましたからね」
同じく、田中について苦手だったのはあくまで過去のことのようだ。
加藤は先日、ドラマ『ブラックペアン シーズン2』(TBS系)で田中と共演しているが、「めっちゃ凄かったよ。セリフとかめっちゃ頑張って覚えてきて、完璧主義、この方は!」と、女優としての才能を開花させた田中を今回は絶賛している。
バラエティでは、ぶりっ子はどうしても標的にされてしまいがちだが、プロ意識が高い芸能人にはしっかりとリスペクトを持つようになるのが加藤の性格といえそうだ。
これから出てくる後輩たちも、認められたいなら何事も中途半端はダメということだろう。
(本多ヒロシ)