芸能

清水国明「面白いことをずっとやらせてもらってる」/テリー伊藤対談(2)

テリー 清水さんって頭いいんだなぁ。で、そこの社長?

清水 社長です。

テリー さすがですね。

清水 たまたまですよ。僕はあんまり前面には出てないですけれども、スタッフが頑張ってくれてるので。あとは人とのつながりでね。

テリー 6社って、他はどんなことをやってるんですか。

清水 あとはキャンプ場ですね。今は千葉と茨城と河口湖と、それから山口の無人島もキャンプ場にして。

テリー あの無人島は誰の土地?

清水 うちの「ありが島リゾート」という会社で買いました。

テリー あ、そうなんだ。

清水 そこでは企業研修をやったりしてます。無人島から脱出するんですね。発泡スチロールとか木とか色々集めて、筏を作って本島まで漕いでいく。あとは、小学校を改装して「ワーケーションビレッジ」を作って。

テリー ああ、はい。さっきも言っていた。

清水 そうそう。それは町と連携して、5000万以上の予算を出してもらって、町にローカル5Gの基地局を作ってもらうんですよ。Wi-Fi環境が整うと、東京とか大阪とか大都市にいなくても完結できる仕事がたくさんありますから、そこで起業してもらってですね、いいアイデアがあれば、うちもそこに投資する。そういう投資会社も作りました。

テリー レベル高いなぁ。俺なんかじゃついていけないよ(苦笑)。

清水 いやいや。それからウイスキーを作ってますね。これは今、町のでっかい体育館をお借りして、蒸留所を作ってます。スタートしたばっかりなんで、3年かかるんですよ。そんなのもやってるし。

テリー ハァ。

清水 それから「あなたのスマホがテレビ局」というライバーハウスというのをやってます。これは売りたいものがあったら、自分のスマホでそれを映して、全世界に配信する。ライブ配信でモノを売るという、いわゆるライブコマースですね。

テリー うーん。それはメルカリみたいなもの?

清水 メルカリより簡単です。僕は魚釣りが好きで、最初は釣った魚をその場で売りたいなと思ったんですよ。でも、それって昔だったら中継車とか電源車とか色々必要じゃないですか。

テリー 生放送なんてすごい大がかりですよね。

清水 だから、あきらめてたんですが、今はスマホひとつあればできますから。

テリー 清水さん、もう大実業家だね。

清水 いやいや、細かい実業家です。もうひとつは、Eチャージという、バッテリーを延命再生する事業を。バッテリーって、ずっと使ってると2年ぐらいで消耗して、交換しなきゃいけない。それを7年ぐらいはしっかり使えるようなデバイスを開発して、そのバッテリーを組み込んで売ると。あと、何だっけ。自分で忘れたな(笑)。

テリー すごいですね、アイデアが湯水のように。

清水 アイデアと出会いですね。で、僕はちょっと顔が知られている立場なので、何か事業を始める時は社長をやらせてもらって。でも、あとはその会社の人たちがしっかりやってくれるから、僕は重要な場面しか行きません。面白いことをずっとやらせてもらってるということですかね。

ゲスト:清水国明(しみず・くにあき)1950年、福井県生まれ。1973年、原田伸郎氏とのコンビ「あのねのね」として「赤とんぼの唄」でデビュー。以降、多くのテレビ・ラジオなどに出演。90年代からはアウトドア志向の活動が増え、1995年にはアウトドアライフネットワーク「自然暮らしの会」を主宰。2004年には山梨県富士河口湖町に「NPO法人河口湖自然楽校」を設立し、アウトドアパーク「森と湖の楽園」を開園。2013年には山口県周防大島片島の無人島を購入、「ありが島」と名づけ、「無人島キャンプ場」をプロデュース。また東日本大震災以降、被災地域の復興支援も積極的に行う。2024年、東京都知事選挙に立候補した。

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