昨年5位、今年は最下位と、2年連続Bクラス。そんな西武ライオンズの低迷には選手のFA流出が大きく影響しているかもしれない。
「止めて欲しかった、って。FAの話が出るじゃん、誰も止めてくれないんだって」
2013年シーズンオフ、西武から巨人にFA移籍した片岡保幸氏から聞いた話を、野球解説者の大久保博元氏が自身のYouTubeチャンネル〈デーブ大久保チャンネル〉で明かした。これに、
「内情の話しちゃっていいですか」
と畳みかけるのは、2010年シーズンオフ、西武からソフトバンクにFA移籍した細川亨氏だ。呆気にとられた交渉現場の様子を明かすには、
「『現状維持で』って言われて『え、FAの話をしに来たんですよね』みたいな。本当に10分くらいで終わりました。FA権を取得して『FAのことを話そうか』って言われて球団行ったら…あれはちょっとショックだったですね。呆気に取られた感じです。和田(一浩)さんがその前に中日に行ってて、和田さんも『おかしいぞ』と言ってた記憶があった。こういうことかな、と思って…」
大久保氏が西武の問題点を指摘する。
「俺、そこだと思うよ。ライオンズはFAに対して『出て行く人はどうぞ』って姿勢があるから。そういう姿勢がなければ『現状維持で』って言わないだろ」
選手に愛着を持たない球団の、今季1試合平均入場者数は155万5280人で、12球団最低。300万9693人で1位の阪神とは2倍近い差がある。そりゃ、ファンの愛着も薄くなるだろう。
(所ひで/ユーチューブライター)