穏やかな時が流れるはずだった土曜日の朝、不意にブチ込まれた知らせに愕然とした人は多かったのではなかろうか。11月9日放送「モヤモヤさまぁ~ず2」(テレビ東京系)中で、田中瞳アナが結婚を発表したからだ。
この日は東急池上線沿線を散策。商店街の中にある、コーヒー喫茶兼工房を訪問した際、そのお店で扱っている装飾された和紙に、店舗の主人、大竹一樹(さまぁ~ず)、番組のカメラアシスタントの3人が田中アナに宛てて和歌を書き、誰が最も田中アナをキュンとさせるか、という流れに。
書き上げられた歌を三村マサカズ(さまぁ~ず)が順に詠み上げたのだが、最後に「人妻に 恋文書いてる男たち かわいいと言われて 今なに思う」という大竹の歌が。書いた大竹と田中アナは大笑いだ。
三村も見ていたこちらも「人妻? どういうこと?」となったところで、田中の口から「(結婚)しました。数日前に」と発表されたのだった。
歌を書いた3人のうちカメラアシスタントなどは、この仕事に就く前から田中アナの顔ファンだったと自ら明かしていたのだが、目の前で繰り広げられた出来事に、茫然自失状態だった。
愛嬌のある笑顔、親しみやすいキャラクター、クリッとした瞳、実は166センチの高身長、ムチムチした二の腕、隠し切れない豊かなバストと、世の男性たちをくすぐる要素てんこ盛りだった田中アナ。
かく言う私も同期の池谷実悠アナや森香澄アナ(既に2人とも退社)ではなく田中アナ推しで、「ワールドビジネスサテライト」は、彼女が出る日だけは必ず見ていたほどだった。
別に田中アナをどうこうしようという気はないが、それにしても、この報告は青天の霹靂。しかも番組ロケ中の流れで自然と発表しちゃったところに「え? 今なにが起きた?」という感じである。
弘中綾香アナ(テレビ朝日)と、林田理沙アナ(NHK)が結婚したことを知った時も膝から崩れ落ちたが(林田アナはその後、離婚したけれど)、とうとう田中アナまで…。祝福よりも先にショックで口が利けないアナ好きが、大勢いるに違いない。
田中アナが「モヤさま」の4代目アシスタントになったのは、2019年8月4日放送回から。ニセ番組のロケでハワイに呼び出された彼女に「モヤさま」のアシスタントに就任したことを知らせる、というドッキリ企画が行われたのだが、Guns N’RosesのバンドTシャツを着てウクレレ片手に、あいみょんの「マリーゴールド」を歌う童顔の田中アナの、アイドル顔負けな可愛さときたら…。
個人的には大江麻理子アナがアシスタントを卒業して以降の「モヤさま」にはほとんど興味を失っていたのだが、これを機会にまた番組を見るモチベーションが急激に回復した。三村も明らかに大江アナ時代と同じくらい、テンションが戻っていたように思う。
残念だったのはその翌年に、世間がコロナ禍に見舞われ、せっかくの田中アナのご尊顔が長いことマスクで隠れてしまったことだった。それでも彼女見たさで「モヤさま」にチャンネルを合わせていた。
あぁ、それなのに…。しれーっと人妻になってしまうとは。これを機にまた、田中アナ推しファンの「モヤさま」離れが起きてしまわなければいいのだが…。
2007年から続く長寿番組に今、最大の危機が訪れている。
(堀江南)