芸能

ほいけんた「努力ができる才能はあるのかもしれない」/テリー伊藤対談(4)

テリー ほいさんは、さんまさん以外にもうひとつ、カラオケがうまくて注目されてるじゃないですか。これはどういう経緯だったんですか。

ほい さんまさんのしゃべりのモノマネを始める前に「これからは歌マネだ」と、歌マネを一生懸命練習していた時期があったんです。で、さんまさんのしゃべりのモノマネでいろんな番組に呼ばれるようになった時に、今度はさんまさんばかり求められて、得意な歌マネをやらせてもらえない状態が続いたんです。それで、カラオケ番組に出て高得点を出せば、世間に歌がうまいってわかってもらえるかと思って。それで郷ひろみさんの「言えないよ」を歌って高得点を出したら、やっと郷さんのモノマネとかをさせてもらえるようになったんです。

テリー モノマネとかカラオケとか、ほいさんは元々耳がいいんですね。

ほい 実を言うと、3歳から5歳ぐらいまでピアノを習ってたんです。なぜか知らないですけど、親の意向で。

テリー ということは家にピアノがあったんだ。

ほい あったんです。

テリー お金持ちじゃないですか。

ほい いや、お金があったのは幼少期だけで、その後、両親が離婚して、ピアノも父親もいなくなったんですけど(苦笑)。

テリー あ、そうなんだ。

ほい ただ、気づいたら学校の音楽の授業の時に、聴いている音が自分の中でドレミで聴こえるんです。

テリー 絶対音感?

ほい そうですね。

テリー おおっ、だから、カラオケも上手なんですね。

ほい そうなんですよ。音程バーに合わせるっていうことは、ピッチを合わせるっていうことですから。聴いた音はパッと出せるし、口ずさめる曲は大体、鍵盤で弾けます。

テリー それで、この前「カラオケで100点を出す方法」っていう本も出されましたよね。

ほい これは元々「5ページぐらいでカラオケのことを語ってください」っていう週刊誌の企画だったんです。それで「じゃあ、どうせなら取材をカラオケボックスでやりましょう」っていうことになって、そこでしゃべってるうちに、「今、100点出せますか」って言うから、「出しましょうか」って言って歌ったら、そこから8曲連続で100点だったんです。

テリー ええっ、8曲連続? 俺なんか60点ぐらいしか出ないよ(笑)。

ほい そうしたら、「この企画は週刊誌の企画じゃもったいない、本にしましょう」ってなって、本にしていただいたんです。

テリー なるほどなぁ。今日ね、ほいさんと初めて色々話させてもらって、基本的にすごく前向きだし、向上心がありますよね。だって歌の練習もハッキリ言えば一銭にもならないわけじゃないですか。

ほい ならないです。

テリー しかもカラオケボックスへ行ったらお金だってかかるじゃないですか。そこに何時間もいるわけでしょう?

ほい 4、5時間はやってる時があります。そこは毎日ちょっとずつでも自分を向上させたいという思いでやってきました。だから結局、何か才能があるのかって言ったら、ないと思うんですけども、ただ何かしらの努力ができる才能はあるのかもしれないです。

テリー いやぁ、ほんとにその通りだと思います。この先は何かチャレンジしたいことってあるんですか。

ほい これまでマジックやパントマイム、バルーンアートなどの芸を、ひとつひとつ結構深くやってきましたから継承者を育てたいっていうのはあります。僕がやってきたこと、突き詰めてきたエンターテインメントを誰かが広めてくれたらっていうのはありますね。

テリーからひと言

 ほいさん、すごく人柄がいいね。慕ってくれる後輩芸人やお弟子さんもたくさん増えていくんじゃないかな。そういう人たちと一緒に「ほい一座」を作って、いつか舞台も見てみたいね。

ゲスト:ほいけんた 1965年、東京都生まれ。アクションスターに憧れ、高校2年生の時にアクションチームに入る。1983年、「劇団ひまわり」に入団し、役者デビュー。1985年、役者と並行してお笑いを始め、1986年には二代目引田天功主演のミュージカルに出演。アシスタントを経て、マジック、パントマイム、バルーンアートなどの街頭パフォーマンスも始める。1993年、「発表! 日本ものまね大賞」(フジテレビ系)に出演、テレビで初めて明石家さんまのものまねを披露。2022年、「千鳥の鬼レンチャン」(フジテレビ系)にて音程を外さないカラオケチャレンジ「サビだけカラオケ」で10曲成功を達成したことが話題に。現在は「ララLIFE」(TBS系)のナレーションを担当。「ほいけんたのカラオケで100点を出す方法」(双葉社)発売中。

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