またしてもパーフェクトか…。半分、首をかしげながらそう思って見ていた視聴者は多かったのではないか。元日放送の「芸能人格付けチェック!2025お正月スペシャル」(TBS系)で、GACKTが個人連勝を「81」に伸ばしたのだ。
2択問題を81問連続で正解する確率は、1問あたりの正解率が90%だと仮定した場合、「隕石が当たる確率の方がはるかに高い」「世界人口(80億人)が一斉にチャレンジしても誰ひとり成功しない」世界観だという「全ての問題を95%で確信していても、81連勝する確率は1%程度しかない」と指摘する声も上がっている。
この1%の確率については計算式や考え方の違いなどがあり、反論は少なくないが、侃々諤々の論争が繰り広げられる中、なぜか広島カープファンから「1%を舐めるな」「1%なら余裕でありうるだろ」という声が相次いでいるのだ。広島とGACKTをつなぐ確率論を紐解いてみよう。
広島ファンが1%を決して軽んじないのには、もちろん理由がある。ここで昨年9月1日終了時点のセ・リーグの順位表を振り返ってみたい。
広島は2位の巨人に0.5ゲーム差、3位の阪神には5ゲーム差を付けて首位にいた。28試合を残し、優勝確率51%、クライマックスシリーズ進出は99%という数字に、ファンの誰もがAクラス入りを確信した。
ところが9月3日からのDeNA戦に3連敗すると、あれよあれよという間に負けが積み上がり、終わってみれば勝負の9月に球団ワースト&セ・リーグワーストタイの月間20敗。なんとシーズン4位へと転落し、1%の確率を引き当ててしまったのだ。
広島の秋山翔吾は9月の大失速について、選手間ミーティングがなかったことを挙げて「1回、集まって顔を見て。よし、このメンバーで頑張ろう、っていうだけでもよかったかもしれない」と反省を口にしている。
GACKTの連勝記録には長らく「ヤラセ説」がくすぶるが、1%が起こりうることを身をもって経験した広島ファンは、まさかの81連勝がよりリアルに感じられたようだ。
(ケン高田)