香取慎吾主演ドラマ「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」(フジテレビ系)が、1月9日にスタートした。
香取が演じる大森一平は、フリージャーナリスト。元はテレビ局の報道番組プロデューサーだったが、不祥事を起こして退社する。起死回生を図って、半年後の区議会議員選挙での当選を目指し、イメージアップのために亡き妹の夫・正助(志尊淳)と2人の子供を利用しようと共同生活をスタートさせる、というものだ。
香取がフジテレビの連続ドラマに11年ぶりに出演するほか、昨年亡くなった中山美穂が、正助が勤務する保育園の園長・園田美奈子を演じていた。
彼女の在りし日の姿をこの目に焼き付けようとドラマを見たのだが、第1話の出番はさほど多くはなく、顔見せ程度だった。第3話にも登場するということで、そちらも見届けたい。第5話からは役柄を引き継ぐ形で新しい園長・鮫島ふみを、妹の中山忍が演じる。これも見逃せない。
さらに草彅剛がサプライズ出演するというのも話題になったが、彼の役柄は2023年1月期に放送された「罠の戦争」の主人公・鷲津亨。政治家のパーティーで「こちら雛田可南子議員の政策秘書の鷲津亨さん」と紹介され、名刺を交換する。大森(香取)が区議を目指していると知ると「そうですか。私もこの世界、長いので、何かあったら相談してください」と手を差し出し、固い握手を交わすのだった。ほんの数分という短い共演シーンだが、文字通りの友情出演はなかなかの胸アツモノだった。
ひとまず話題性だけは豊富なドラマだが、なんといってもセンセーショナルなのは、このタイトルだろう。「日本一の最低男」というのが今、話題の「あの人」に思えてならない。
(堀江南/テレビソムリエ)