お笑い業界に激震が走っている。
吉本興業が「所属タレントの活動自粛について」と題したリリースを公式サイトに掲載。一部の所属タレントにコンプライアンス違反の疑いが判明したとして、事実関係が確定するまで活動を自粛すると発表した。
その後、複数のメディアがダイタク・吉本大と9番街レトロ・なかむら★しゅんがオンラインカジノでの賭博容疑で警視庁から事情聴取を受けたと報道。活動自粛発表との関連が指摘されている。お笑いライブに携わる関係者が証言する。
「ダイタクは昨年末の『M-1グランプリ』でファイナリストとなり、決勝でも爪痕を残した双子コンビ。9番街レトロも熱狂的なファンを抱える実力派コンビで、今後のブレイクに期待が寄せられていました」
ダイタクが出演予定だった2月8日の「ゴッドタン」(テレビ東京系)は、放送内容を差し替え。9番街レトロの冠番組「ナイチン街レトロ」(テレビ東京系)ではなかむらの出演見合わせが発表されるなど、オンラインカジノ事件の余波はテレビ業界全体に及んでいる。だが、このお笑いライブ関係者は、
「決して大となかむらだけの問題ではない」
と指摘して、次のように明かすのだ。
「ここ数年、オンラインカジノは若手芸人の間で大ブームに。楽屋で芸人同士がスマホを見せ合って賭けに興じているのを私自身、何度も見ました。吉本芸人だけでなく、他事務所の芸人にも、オンラインカジノ愛好家は少なからず存在します」
となれば、事態は極めて深刻であり、カジノ汚染がお笑い界全体に広がりを見せる可能性が出てきた。
「今回の事情聴取で大となかむらが『賭け仲間』について聞かれたのは間違いなく、各事務所も所属芸人の調査を徹底的に行うでしょう。これだけのブームになっていたのですから『一度でもオンラインカジノに手を出したことがある』という芸人は売れっ子を含めて、数十人どころではないはず。今後、活動を自粛する芸人が相次ぐのは避けられそうにない。6年前の『闇営業』以上に由々しき問題です」(前出・お笑いライブ関係者)
お笑い業界に未曾有の危機が訪れようとしている。
(山倉卓)