8月9日発売の「週刊文春」で、格安航空会社(LCC)のCA採用試験を巡り“替え玉受験”に関わった疑惑が報じられた女性ピン芸人・ゆりやんレトリィバァ。8月14日に京都市内で取材に応じ、疑惑について謝罪した。
「去年、先輩女性芸人がLCCのネット上で行われるCA採用試験を受験した際、彼女から『一緒にちょっと横で見といて』と言われ、ゆりやんは試験であると知らずに、英語試験問題を手伝ってしまったようです。所属事務所のよしもとクリエイティブ・エージェンシーも『本人も詳細を知らずに手伝った。騒動を起こしたことを反省している』と説明して、処分は行わないという見解を出しています」(スポーツ紙記者)
ゆりやんを替え玉にした先輩女性芸人も、その後採用に内定したが、反省して辞退したことでバッシングも終息に向かっている。
その一方で、所属芸人が世間の信用を落とすような不祥事を起こした際には厳正に対処することで知られる吉本のゆりやんへの「お咎めナシ」には、別の事情も見え隠れするという指摘もある。
「近頃は、高学歴芸人がクイズ番組で活躍する場面を良く見ますが、関西大学卒のゆりやんは勉強ができるだけの単なる“クイズ番組要員”の芸人とは、少しランクが違うんです」(放送作家)
ゆりやんは関西大学4回生の時、大阪NSCに35期生として入学。2013年に「NSC大ライブ2013」では、主席卒業と優勝特典を争って614人の芸人が参加した激しいバトルを制し、みごと優勝した逸材なのだ。
「この時、優勝の特典として、13年4月の予定がすべて埋まっているスケジュール帳を送られ、しかもその後芸歴1カ月で、番組『ロケみつ ザ・ワールド』(毎日放送)のロケ企画に出演してレギュラーの座を勝ち取っています。『吉本興業の最終兵器』と言うお墨付きももらっている、いわば秘蔵っ子なんです」(前出・放送作家)
ゆりやんの快進撃はその後も続き、今年2月の「第47回NHK上方漫才コンテスト」では、女性ピン芸人として初めて優勝した。確かにこれほどの逸材であれば、短い期間であっても謹慎させるわけにはいかなかったのかもしれない。
(窪田史郎)