楽天の春季キャンプで大きな話題といえば「辰己涼介投手」の投球だろう。2月7日に二刀流を披露したのだ。メイン球場に隣接するブルペンに入ると、そこから7球を投じた辰巳。三木谷浩オーナー、石井一久GMら球団首脳に最速152キロの速球で猛アピールすると、三木谷オーナーは「出ちゃった!」と驚愕の表情を浮かべていたのだが…。
「辰己は1月の契約更改で突然の投打二刀流を宣言しましたが、三木肇監督は野手専念を指示しています。それでも諦めきれずに『御前投球』に踏み切った。本人は『どんな手を使ってもマウンドに上がる』と鼻息が荒い。どこかで首脳陣と衝突しなければいいですが…」(スポーツ紙デスク)
今のところ投手出身の石井GMは、辰己の投球は「不合格」としているが、なぜか咎めようとはしない。
「昨年の監督空転人事や安楽智大のパワハラ解雇など、とにかく球団のイメージ低下が著しい。早く回復させないと、このまま浮上できずに地元スポンサーがもっと離れるのではないかと懸念しているのです。辰己はいい意味で空気を読まない選手。メジャーリーグ挑戦をほのめかしているだけに、丁寧な扱いをしないと暴発してしまう」(前出・スポーツ紙デスク)
様々な思惑が入り乱れているのだ。