3連覇から5位に転落したオリックス・岸田護監督(43)は投手コーチから昇格。チームの低迷期を先発・中継ぎ・抑えとして支えた右腕も〝消去法〟で繰り上がった1人だった。
「中嶋聡前監督(55)の電撃退任で後任選びに難航したといいます。大本命と目されていた田口壮前外野守備・走塁コーチ(55)は、実は健康面と指導面に不安があり俎上にも上がっていませんでした。当初は外部からの招へいを予定していたようですが、ドジャースの山本由伸(26)や日本ハムの山﨑福也(32)の抜けた投手陣の再編を最優先に進めるべく急遽、白羽の矢が立てられました」(在阪メディア関係者)
20年シーズン以来の再登板となったのが楽天・三木肇監督(47)だ。前回同様に2軍監督からの内部昇格となったが‥‥。
「格安の年俸提示で、誰もなり手がいなかったといいます。今江敏晃前監督(41)は2年契約で年俸4000万円とディスカウント価格だったそうでしたが、あまりの安さに浅村栄斗(34)をはじめとする高給取りたちにナメられてしまった。それで、今回は契約年数と年俸が公にならない措置が取られました。さらには、石井一久取締役GM(51)が3年ぶりに同職に復帰。スタメンから先発ローテに至るまで〝天の声〟の横やりが入る球団伝統の〝傀儡政権〟となりそうです」(スポーツ紙デスク)
それでも、指揮官としての「胆力」には定評があるようで、
「浅村にファーストへのコンバートをあっさり決断させました。昨季、今江前監督が本人に持ちかけられなかった用兵です。ちなみに選手とフロントとの板挟みのストレスで、今江前監督は春季キャンプ中に噴き出物に悩まされたといいます。そういったメンタル不安は三木監督には無縁かもしれません」(スポーツ紙デスク)
まだまだ表面しか見えていない新米監督たち。本性を剥き出しにした、つばぜり合いはこれから始まる。