フリップボードを用いてジョークを飛ばし、長年にわたってファンから愛されてきたヤクルトの球団マスコット「つば九郎」が永眠した。
2月3日に投稿したオフィシャルブログ「つば九郎ひと言日記」では、手書きの絵馬に「けんこうだいいち」「にほんいち」「みんなえみふる」「とうきょうやくるとすわろず つば九郎」と記していたが、6日になって、体調不良のためイベントなどへの出演を4月中旬まで見合わせると、球団から発表されていた。
「けんこうだいいち」と願をかけていたことで、つば九郎の体調を不安視する声が広がる中、2月19日に中京圏のCBCニュースが突然、「訃報 ヤクルト〝つば九郎″担当者死去」のテロップを流した。ところが詳細についてはいっさい伝えられず。この報道の時点ではヤクルトから公式発表はされておらず、誤報ではないかとわざわざCBCに電話をして確認したプロ野球ファンは少なくなかった。
公式発表前に訃報を流したCBCにファンの多くはブチギレており、タイムラインには非難の嵐が吹き荒れている。「フライング報道」や「つば九郎の担当者」という表現に対し、不信感を抱いたようだ。
そもそもつば九郎は単なる着ぐるみキャラクターではなく、1人のキャラクターとして多くのファンに愛されてきた。CBCが先んじて報じなければ、ヤクルトの発表の仕方は変わっていたかもしれない。
(ケン高田)