それは2月18日放送「ロンドンハーツ」(テレビ朝日系)でのこと。「一般男性が選ぶ付き合いたい女芸人-1グランプリ団体戦」と題し、女芸人たちが、有吉弘行が率いるチームと、と矢作兼(おぎやはぎ)が率いるチームの2つに分かれ、各チーム1人ずつメンバーを選出。一般男性から「付き合いたい」とより多く思われているのはどちらかを競い合う、という企画だった。
第1回戦で選出されたのは、有吉チームから薄幸(納言)、矢作チームからはあいなぷぅ(パーパー)で、ここは薄幸が勝利した。続く第2回戦のメンバー選出にあたり、なぜか有吉の方から、矢作チームのナ酒渚(昨年解散した「尼神インター」の渚)を指名し、その対抗馬として自軍のやす子を指名。
これに渚が「やす子は余裕(で私が勝つ)。いちばん下よ」と煽ったところ、やす子は「はあ? いやお前、クソ野郎じゃねえか! 酒、タバコ、クソじゃねえか、お前!」と、口汚く反撃したのだった。
そういえば先日、やす子が「証言者バラエティ アンタウォッチマン!」(テレビ朝日系)で「芸人50問50答」なるアンケート企画に臨んだ際に「(やす子が)怒った人は?」との質問が出た。すると「お見送り芸人しんいち」の名を挙げて「死ねばいいのに」と言い放つ。
これについて「世間から聖人のように見られることを苦にしたやす子が、悪人化を図っているのでは」という趣旨の原稿を本サイトで書いた。今回の先輩芸人への暴言を見て「いよいよ本当に『ブラックやす子』を全面解禁か」と思った…が、恐らくそれは違う。
以前、「ボクらの時代」(フジテレビ系)に、やす子×薄幸(納言)×渚が出演した際、3人はプライベートでも飲みに行く仲とのことだったし、その時のやす子は「先輩たちの話を笑って聞くカワイイ後輩」といった雰囲気で、パブリックイメージそのままだった。だから「ロンハー」で渚に噛みついたのは、仲の良い先輩だからこそできるプロレスとみた。
むしろ気になったのは、有吉チームのメンバーのひな壇でやす子の前席にしれーっと座っている「Aマッソ」の加納だ。一部では、例のやす子のXでのコメントに対して、フワちゃんが「死んでくださーい」などと投稿するのを煽った黒幕、との報道があったほど。
その後、フワちゃんが活動を休止し、いまだ復帰のメドが立っていないのは周知の通り。しかし加納はこの件について、なんら説明していない。
この日の加納は他のメンバーに混ざってワイワイとやってはいたが、なんとなく後ろの席のやす子の存在を気にしているように見えたのは、こちらの思い過ごしであろうか。
むしろ、やす子と加納を別チームに編成して、ガチガチのセメントマッチを見せてくれたら、より企画が盛り上がったのではないか。
(堀江南/テレビソムリエ)