期待のかかる新戦力、これまで殻を破れなかった未完の大器、さらには秘密兵器たちが実力を発揮し、チームを上位に導いてくれる──開幕するまでは、そんな勝手な夢が膨らむ一方である。でも、シーズン前に華々しく報じられてきたホープたちって、本当にそんなにすごいの? まさか、キャンプ中の単なる「客寄せパンダ」だったんじゃ‥‥。
あだ名はそのまま「京大くん」。京大初のプロ野球選手となったロッテ・田中英祐(22)がキャンプから継続して注目を浴びている。実戦でも最速147キロのストレートを投げ込み、即戦力ぶりをアピールしたものだが‥‥。
「話題作りのために、無理やり一軍に帯同させてきた感もありますね。制球がまだプロのレベルではないですよ。ロッテは昨年もアジャ(井上晴哉=25=)で話題を引っ張りましたが、2年連続でルーキーを客寄せパンダにするほど目玉に乏しいんでしょう」(球界関係者)
いや、京大くんには「関西六大学NO1投手」との評価もあった。文武両道のエースが誕生すれば、ロッテのみならず球界にとっても明るいニュースとなるはずだろうに‥‥。
「ロッテがドラフト2位で獲得したように、評価されていたのは確かです。ただし田中は3時間以上練習をしたことがないそうで、プロでやっていくには、すぐにスタミナ不足を露呈するでしょう。プロ入りに際して大手商社『三井物産』の内定を蹴っていますが、同社の平均年収は1200万円と言われます。初年度の年俸こそ1500万円(推定、以下同)ですが、実力が発揮できなければ右肩下がり。果ては数年で解雇の現実もあるわけで、入団に際して『間違った選択をしたのでは』との声も出ていた」(スポーツライター)
同じく異彩を放つ注目株ルーキーは、楽天の入野貴大(26)。7年間も独立リーグでプレーした“マー君世代の苦労人”である。
3月1日のソフトバンク戦で3回ノーヒットに抑えて評価を高めると、先発ローテ入り候補として、各スポーツ紙が一斉に報じたのだが‥‥。
「それは、デーブ監督の猛烈なプッシュがあったからですよ。番記者たちに『いい時はいいって書くんだ。書いてくれよ。ちゃんとチェックしておくからな、お前たち』とにらみを利かせたんです。監督は星野前監督同様にマスコミ操作術にたけてますから、番記者たちと食事会を開いている。番記者たちはそこに呼ばれなくなれば取材がやりづらくなりますから、顔色うかがいのために入野株が上がる記事を一斉に書いたんです。もちろん、実力を持った選手だとは思いますが‥‥」(スポーツ紙デスク)
ゲタを履かされたかもしれない実力は開幕後、どう発揮されるか。