一方、華々しいルーキー時代はもはや昔だが、すでに5年目を迎えた、日本ハム・斎藤佑樹(26)は毎年の風物詩のごとく、今季もシーズン前に各メディアから取り上げられる枠を「持ってる」のである。今年こそは、と奮起してくれればいいのだが‥‥。
「何か変わったかと思えば、常に“通常運転”ですね。常にクオリティ・スタート(6回3失点)にもならない『5回3失点』のイメージなんです。厚澤投手コーチは『斎藤にはそれを期待している』と話しつつも、報道陣には『ハードルを下げてくれ』と懇願している。そんな特別扱いの投手が本当にローテ争いに参入できるのか疑問すら感じます。キャンプを見て伸びしろがないことから『もうやめたほうがいいのに』とまで言う評論家もいたほどです」(球界関係者)
一度はFAでチームを去ったものの、年俸2億円から2000万円への大減俸を飲んで阪神から広島に出戻った、新井貴浩(38)も“失地回復”のため必死でアピールしている。
「今季は盟友・黒田の古巣復帰も重なり、より張り切っています。ただしキャンプ中に連日、永田コーチから100球近いノックを受け、居残り特守で1時間以上もやり続けた日もあった。やる気は買いますけど、38歳のベテランですからね。球団関係者から『壊れるんじゃないか』と開幕前に燃え尽きる、あるいはシーズン中にツケが回ってくるのではと不安視されています」(遊軍記者)
出戻りではないが、新井同様に汚名返上を目指す立場なのは、“房総のダルビッシュ”こと西武の誠(20)である。12年の契約直後に無免許運転、さらには1年前にも飲酒&喫煙が発覚し、そのたび厳罰を受けてきた。結果を出して恩返しをしなければならないが、2月21日に韓国・斗山との練習試合で8安打7失点のメッタ打ちを食らい、同27日のオリックス戦で3回無失点で何とか首の皮一枚で残った状況だ。
「誠は自分のことを変化球ピッチャーだと思っていましたが、今年はストレートにも自信を持って調子はいいようです。でも過去2年間、車、酒と不祥事を起こし、リーチがかかっていますから、“女”には気をつけてほしいと、みんな心配している。くしくもキャンプで誠は、“元不良同士”だからか、森友哉(19)と気が合ってハジけていました。女性ファンから黄色い声援を浴び、背番号『71』のグッズもバカ売れしていましたからね」(球団関係者)