巨人・原監督が「4番候補」として売り出しを図っているのは大田泰示(24)だ。実際、キャンプ中からの実戦で4番に座り続け、結果も出してきた。
“大田覚醒”の背景を先の球界関係者が話す。
「松井臨時コーチの指導がよかったのではと言われています。大田に松井から何を教わったか聞いても『松井さんとの約束で言えません』と返ってくるだけですが、これまで結果を気にしてバットを当てにいくだけだったのが、しっかりバットを振るようになったんですよ。ただし、『バットを振れ!』とは、原監督もさんざん言ってきた。監督より臨時コーチの言うことが耳に入ったのでしょうか」
開花のキッカケは何にせよ今季の大田は一味違う?
「他球団の007も『今年は簡単に振らなくなった』と警戒していました。一方で、厳しい内角攻めなどがない段階なので『キャンプ中の打ち上げ花火だろう』とタカをくくっていた。スランプになると、すぐ考え込んでしまいますからね。本番となれば下位打線でスタメン出場できれば御の字でしょう」(スポーツ紙デスク)
同じく巨人では、小林誠司(25)の大きな飛躍が期待されている。阿部の一塁コンバートで、球団は昨オフから小林の正捕手獲りを後押ししてきたはずだった。
「リード面はまずまず問題ないのですが、投手陣とコミュニケーションが取れないんですよね。『つかみづらい』と首をかしげる投手も多く、特に肝心のエース・菅野と合わない。合うのは、変わり者同士の澤村拓一(26)だけだとも。結局、“保険”だったはずの相川に正捕手の座を譲り渡すのではないかと見られています」(巨人番記者)
ここで名前が登場した澤村も、今季の巨人が戦ううえで目玉となる配置転換をされた。先発へのこだわりが強い男だが、今季からは守護神を務める。
ストレートは速く、落ちる球も持っている。力量としては、長いイニングを投げるよりクローザー向きだとの声もあるのだが‥‥。
「実戦でも圧巻のピッチングで守護神として評価を上げていますが、実は報道陣と溝を深めているんです。先発に未練を残しての転向だけにピリピリしているのでしょうが、もともと自分のことを少しでも悪く書いたメディアを覚えていて、そうしたメディアから質問が出ると露骨に嫌な顔をしてきた。あげく批判的なファンに対しても、ツイッターでかみついたりする。そんなことでいちいち心を乱していては、実際に守護神として失敗した場合が思いやられます。抑えているうちはいいですが‥‥」(スポーツライター)