沈みゆく船からネズミが逃げ出すように、フジテレビから女子アナが次々と去り始めた。現在までに椿原慶子アナ、永島優美アナ、そして岸本理沙アナが3月末で退社すると報じられている。
椿原アナは兵庫県神戸市出身で、2008年に入社。同期には加藤綾子(現在はフリー)、榎並大二郎アナがいる。当時、フジテレビの新人女子アナは「〇〇パン」という深夜のミニ番組を担当するのが通例で、人気アナへの登竜門とも言われていたが、その番組を担当したのはカトパンで、椿原アナは「じゃないほう」だった。
とはいえ、この逸材を放っておくのはもったいないと上層部が考えたのか、「アナ★バン!」という新たな新人アナの番組がスタート。スタジオは「ピンポンパン」や「ポンキッキ」のような子供番組仕様で、そこに「〇〇おねえさん」と呼ばれる女子アナが。初代が慶子おねえさんこと、椿原アナだった。
その後、志望していた報道番組に携わり、「FNNスーパーニュース」や「FNNプライムニュースα」など、フジテレビの報道の顔として活躍した。
産休を経て、現在は「ワイドナショー」を担当しており、先日は番組内で必死に言い訳を展開。
「フジテレビの信頼回復が重要な時期に、本当に心苦しいんですけど、去年の11月に会社に(退職を)報告させていただきまして。本当にずっと前から動いていて、いろいろ後任も相談しながら進めてさせていただきまして…」
永島アナは2014年入社。「FNNスーパーニュース」のスポーツキャスターを担当した元サッカー選手・永島昭浩を父に持ち、入社2年目に「めざましテレビ」のメインキャスターに。その明るさと堂々とした進行ぶりはバラエティー番組でも重宝され、人気女子アナの仲間入りをした。タレント性が高く、いずれ高橋英樹&真麻親子のように、親子で番組に出演するかもしれない。
「めざまし8」や「ぽかぽか」を担当する岸本理沙アナは、入社4年目。退職後は異業種への転職が決まっているとか。
そして3月20日放送「めざまし8」でのこと。谷原章介とともにMCを担当する小室瑛莉子アナが、気になる発言をした。この日のラストで、寝ている時に夢を見るのかと聞かれて、
「私、見るんですけど、歯がボロボロ抜ける夢を見て、スゴく怖い…」
これは夢占いによると「過度なストレス」だったり「身内に不幸」の暗示だったりと、どっちに転んでもいい夢ではなさそう。フジテレビの昨今の状況が、過度なストレスになっているのかもしれない。
個人的には小室アナと宮司愛海アナは推しアナなので、女子アナ退局ドミノに続かないでほしいが…。
(堀江南/テレビソムリエ)