12月28日のWIN③ホープフルSは、ノーザンファーム生産馬が強いレース。生産者がノーザンファーム以外の馬は18年以降〈1 2 3 55〉で、3着内率が9.8%にとどまっています。なお、3着以内となった6頭のうち4頭は、JRA重賞で「着順が1着、もしくは1位入線馬とのタイム差が0.0秒」となった経験のある実績馬でした。
また、同じく18年以降の3着以内馬18頭中14頭は、前走がオープンクラスのレースだった馬。新馬、未勝利、1勝クラスをステップに臨む馬は、基本的に強調できません。
中心視したいのは、やはりクロワデュノールとマジックサンズの2頭。ただし、馬番が9〜18番、かつ父がキングカメハメハ系種牡馬でもハーツクライ系種牡馬でもなかった馬は、18年以降〈0 0 0 25〉なので、この2頭が外寄りの枠に入った場合は、もう少し手広く構えるべきでしょう。
年明け1月5日のWIN④京都金杯は、キャリアの浅い馬が優勢。出走数が14戦以上の馬は21年以降〈1 2 2 41〉で、3着内率が10.9%止まりです。ちなみに、3着以内となった5頭は、いずれも前年以降にJRAのGⅠかGⅡで「9着以内、かつ4角通過順が8番手以内」となった経験のある馬でした。
楽しみなのはウォーターリヒト。近2戦とも好内容でしたし、中京芝1600メートルに替わる点もまったく問題ないと思います。
WIN⑤中山金杯は、前走で関西圏のレースを使っていた馬と、前走好走馬の活躍が目立っている一戦。前走のコースが京都・阪神以外、かつ前走3着以下だった馬は、20年以降〈0 0 1 41〉と、あまり上位に食い込めていません。
今回のメンバー構成ならクリスマスパレード、シンリョクカあたりを高く評価するべきでしょう。
伊吹雅也(いぶき・まさや)「JRAホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊「ウルトラ回収率2025-2026(競馬王馬券攻略本シリーズ)」(ガイドワークス)が好評発売中。