12月22日のWIN④りんくうSは、基本的に若い馬が優勢。馬齢が4歳以下の馬は20年以降〈3 3 3 11〉で、3着内率が45.0%に達しています。一方、馬齢が5歳以上、かつ前走の4角通過順が3番手以下だった馬は、20年以降〈0 1 0 36〉。京都ダ1200メートルで施行される今年も、先行力が高くない高齢馬は疑ってかかるべきでしょう。
WIN⑤の有馬記念は、実績馬が強いレース。前年以降のJRAのGⅠにおいて、1着となった経験がない馬は16年以降〈1 3 0 79〉で、3着内率が4.8%にとどまっていました。GⅠ未勝利馬はもちろん、シャフリヤールやスターズオンアースといった、22年以前のGⅠしか勝っていない馬も過信禁物です。
また、前走が国内のGⅠだった馬に限ると、前走の着順が6着以下だった馬は16年以降〈0 2 0 42〉。前走が国外のビッグレースだった馬でないかぎり、大敗直後の馬は強調できません。
なお、出走数が12戦以内の馬は16年以降〈6 4 2 24〉と比較的堅実。そして、出走数が13戦以上の馬に限ると、ディープインパクト系種牡馬の産駒は16年以降〈0 2 0 17〉、ミスタープロスペクター系種牡馬の産駒は16年以降〈0 0 1 23〉、ステイゴールド系種牡馬の産駒は16年以降〈0 0 0 15〉、ノーザンダンサー系種牡馬の産駒は16年以降〈0 0 0 8〉と、それぞれ苦戦しています。これらの父系は有馬記念とあまり相性がよくなさそう。キャリア13戦以上の馬に関しては血統も重視しましょう。
特別登録馬のうち、これらの条件をキレイにクリアしているのは、アーバンシック、ドウデュース、レガレイラの3頭だけでした。あとは前走が小差の6着だったベラジオオペラも、無理に嫌う必要はないはず。人気を加味したうえで絞り込みたいところです。
伊吹雅也(いぶき・まさや)「JRAホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊「血統&ジョッキー偏差値2024-2025~儲かる種牡馬・騎手ランキング(競馬王馬券攻略本シリーズ)」 (ガイドワークス)が好評発売中。