今週末11月24日のWIN④カノープスSは、前走好走馬とキャリアの浅い馬が優勢。前走の着順が2着以下で、1位入線馬とのタイム差が0.7秒以上、かつ出走数が14戦以上の馬は21年以降〈0 0 0 28〉です。たとえ実績上位であっても、該当馬は疑ってかかるべきでしょう。
WIN⑤のジャパンCは、これまでの実績やコース適性を素直に評価したい一戦。東京のGⅠにおいて3着以内の実績がない馬は、17年以降〈1 1 0 66〉と安定感を欠いています。
また、前走のレースがJRAで着順が2着以下、かつ1位入線馬とのタイム差が0.4秒以上だった馬は17年以降〈1 1 4 50〉で、3着内率が10.7%止まり。
なお、3着以内となった6頭は、いずれも馬齢が5歳以下、かつ生産者がノーザンファームでした。比較的若いノーザンファーム生産馬でないかぎり、大敗を喫した直後の馬は強調できません。
ちなみに、前走がJRA以外だった馬は17年以降、〈0 0 0 20〉。外国調教馬はもちろん、前走で海外に遠征していた日本調教馬も割り引きが必要です。
これらの条件をきれいにクリアしているのは、ジャスティンパレス、ダノンベルーガ、チェルヴィニア、ドウデュースの4頭。いずれも実績上位ですし、高く評価するべきでしょう。
ただし、馬番が9〜18番の馬は17年以降〈0 1 2 56〉で、3着内率が5.1%止まり。しかも、3着以内となった3頭は、いずれも前年以降に今回と同じコースのGⅠで3着以内となった経験がある馬でした。
今年のオークスを制しているチェルヴィニアは外枠を引いたとしても問題なさそうですが、基本的に内枠有利なレースであることを踏まえたうえで、最終的な判断を下すべきだと思います。
伊吹雅也(いぶき・まさや)「JRAホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊「血統&ジョッキー偏差値2024-2025~儲かる種牡馬・騎手ランキング(競馬王馬券攻略本シリーズ)」 (ガイドワークス)が好評発売中。