12月15日のWIN③コールドムーンSは、前走好走馬を重視した方がよさそう。前走の着順が6着以下だった馬は22年以降〈0 0 0 20〉と上位に食い込めていないので、該当馬は扱いに注意しましょう。
WIN④のディセンバーSは、コース適性が最大のポイント。前年以降に中山で1着となった経験がない馬は、19年以降〈0 2 2 42〉と勝ちきれていません。ちなみに、このうち前走の4角通過順が4番手以下だった馬は〈0 0 1 33〉と、さらに苦戦していました。
また、馬齢が6歳以上の馬は19年以降〈0 0 2 26〉と連対例なし。極端な高齢馬も思い切って評価を下げるべきだと思います。
WIN⑤の朝日杯FSは、スプリンターズSが開催された週より後の戦績に注目したい一戦。同年10月以降にJRAの芝のレースで「着順が1着、かつ上がり3ハロンタイム順位が2位以内」となった経験のない馬は、18年以降〈0 1 0 5 6〉と期待を裏切りがちです。
さらに、出走数が3戦以上、かつJRAのGⅠかGⅡにおいて1着となった経験がない馬は、18年以降〈1 0 0 53〉と不振。今年はキャリア2戦以内の馬を高く評価するべきでしょう。
なお、JRAの1500メートル超、かつオープンクラスのレースで1着となった経験がある馬は、18年以降〈5 3 3 8〉と非常に堅実。距離適性の高い実績馬はそれなりに信頼できる印象でした。ただし、今年はこの条件をクリアしている馬がほとんどいません。
中心視したいのはアルテヴェローチェ。前走が好内容でしたし、今回はライバルの大半が何かしらの不安要素を抱えているので、勝ちきってくれる可能性はかなり高いのではないかと思います。他のレースで手広く構える必要があると判断した場合は、1頭勝負も検討するつもりです。
伊吹雅也(いぶき・まさや)「JRAホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊「血統&ジョッキー偏差値2024-2025~儲かる種牡馬・騎手ランキング(競馬王馬券攻略本シリーズ)」 (ガイドワークス)が好評発売中。