4月8日の朝に報じられた女優・広末涼子(44)の逮捕。その経緯、そして奇行の数々が伝えられるたびに、日本中が驚きと衝撃に包まれる事態となっている。
発端となったのは4月7日夜、新東名高速道路での事故。広末容疑者は主演映画の撮影で滞在していた奈良から東京に帰る途中、静岡県掛川市の粟ヶ岳トンネル内で前方を走行していた大型トレーラーに追突。同乗していたマネージャーと称する男性とともに負傷した。
「事故発生時に運転していたのは広末容疑者自身。事故前に立ち寄った浜松サービスエリアでマネージャーから運転を交代しており、長時間の運転による疲労が原因ではありません。しかし、サービスエリアで彼女は『ヒロスエです!』と見ず知らずの他人に声をかけるなど不審な行動が確認されていて、正常な運転ができる精神状態ではなかったと見られます。トレーラーに突っ込んでフロント部分が大破した車の映像を見ると、軽傷で済んだのは奇跡的だと言えるでしょう」(社会部記者)
島田市内の総合医療センターに救急搬送された広末容疑者は、日付が替わった同8日未明、目を疑う奇行に及ぶ。
「病院内をウロウロしていることを女性看護師に注意された広末は激怒。何度も足蹴りし、爪を立てて腕をひっかくなど看護師に暴行を加え、事情聴取で病院を 訪れていた警官に傷害容疑 で現行犯逮捕されました。 その後の警察の取り調べで も、捜査員に対して大声を 出して暴れる錯乱ぶりで、 違法薬物の使用が疑われました」(前出・社会部記者)
その際、警察が求めたのが「広末涼子の尿」。社会 部記者が続ける。
「当初、かたくなに尿検査を拒否していましたが、8日夜に体調不良を訴えて別の医療機関を受診し、尿検査と血液検査に応じたのです。結果、違法薬物は検出されなかったものの、そのまま尿検査を拒んでいたら広末にも『強制採尿』が行われていたでしょう」
強制採尿とはどのようなものなのか。警察OBは、こう解説する。
「強制採尿は、錯乱状態の容疑者に対してやむをえず行われる『極めて屈辱的な捜査手法』です。まず、容疑者が暴れないように全身を拘束し、診察台で仰向けに固定してパンツを脱がします。さらに、いわゆる“M字開脚”の状態になるまで足をこじ開け、女性の場合は膣口にライトを当てて尿道から膀胱までカテーテルを挿入。強制的に尿を採取する方法です。あまりの激痛で失神状態になるケースもあり、長らく人権上の問題が指摘されています」
“ヒロスエブーム”の真っただ中に発売されたデビュー曲「MajiでKoiする5秒前」から28年後、広末容疑者はまさに「強制採尿される5秒前」だったのである。
違法薬物の使用疑惑に関してはシロだった広末容疑者だが、不安定な精神状態はかねてから危惧されていた。
「今回の傷害事件により、元夫であるキャンドル・ジュン氏が23年の離婚会見で明かした彼女の『精神状態の傾向』が注目されています。同氏によると『2年に1回くらい心の安定が崩れる』とのこと。今思えば、離婚の原因となった鳥羽周作シェフとの『W不倫騒動』が約2年前。『くっついてくれて、入ってくれて』『きもちくしてくれて』など、性行為を示唆しているように思える文言が綴られた鳥羽シェフへの手紙も不安定さの表れだったのでは」(芸能関係者)
広末容疑者の奇行歴は01年まで遡る。
「その年、フランスの映画監督、リュック・ベッソンによる映画『WASABI』の記者会見で前触れなしに号泣。共演したジャン・レノに慰められていました。同年の夏には西麻布のクラブで朝まで飲み明かした後、現金を持たずにタクシーに乗車。150キロ離れた千葉県の南房総市まで移動し、4万円もの無賃乗車をしています。他にもCM撮影のドタキャンや撮影現場の遅刻が報じられている。相次ぐ“奇行報道”により『危険な薬物をやっているのではないか』といった憶測がネット上で広まっていきました」(前出・芸能関係者)
過去に広末容疑者と仕事をした人物は、「異様な打ち合わせ風景」が記憶に焼き付いているという。
「10年ほど前、彼女は大手ブランドのCMキャラに起用され、本人が登壇するイベントが都内で開かれたのですが、会見前の打ち合わせでは明らかに異常な様子でした。機嫌が悪いというわけではなかったものの、こちらの話をほとんど聞いてくれず、会見の台本も手に取ることなく、中空を見つめて終始うわの空。ただ、打ち合わせ後に台本を読んでくれたようで、本番は無事に終わったのですが、ヒヤヒヤさせられ通しでした」(広告代理店関係者)
今回の事件について、広末の周囲はどのように受け止めているのか。
アサ芸は元夫のキャンドル・ジュン氏と、鳥羽周作シェフにコメントを求めたが、期日までに回答を得られず。約20年前から彼女を知るテレビ関係者に広末の実像について話を聞くことができた。
「世間では『プッツン女優』なんて言われていますが、実際は『超マジメ人間』。ドラマや映画では台本を穴があくほど読み込んで撮影に臨んでいますし、スタッフとキャストへの気遣いも怠らない。家庭でもよき母として3人のお子さんを立派に育てています。本当に律儀な方という印象で、彼女と会って不快に感じたことは一度もありません」
こう評する一方で「生真面目ゆえの生きにくさ」に言及する。
「ただ、人間的に不器用な側面があったことは否めない。女優としてのキャリアについて『このままでいいのか』と深刻に思い悩んでいる様子を20代の頃から見せていました。精神面で治療が必要な問題があったかはわかりませんが、常に大きなプレッシャーを抱えていたのは間違いない。今回の事件でそれが暴発してしまったのだとすれば、しっかりと被害者に謝罪した上で、少し休んでから再び表舞台で輝いてほしいと思っています」(前出・テレビ関係者)
Majiで驚く逮捕劇であった。