「自称・広末涼子容疑者44歳」とはいったい誰なのか。高速道路での事故をきっかけに、なんとも妙な事件が発覚した。
4月7日午後6時59分、静岡県掛川市の新東名高速道路を走行していた普通自動車が、大型トレーラーへの追突事故を起こした。運転者の女は島田市の病院に搬送されたが、擦り傷などの軽傷だった。
そして治療を待っていた8日午前0時20分、女は37歳の女性看護師を足蹴りし、腕をひっかくなどの暴行を加え、ケガをさせたため、静岡県掛川署に傷害容疑で現行犯逮捕される。8日早朝、このニュースが流れるや、Xでは「広末涼子」がトレンド入りした。
掛川署によると、身分証明書などの照会ができなかったが、本人が「俳優の広末涼子」と名乗り、その外見からも「広末涼子」であるとして、「自称・広末涼子容疑者」となったのである。事故を起こした車には、マネージャーとみられる人物が同乗していたという。警察は動機などを調べている。
振り返れば2015年には、窃盗の疑いで逮捕された40代の容疑者が「私は福山雅治です」と名乗ったことで「自称・福山雅治」がニュースになった。ところが逮捕映像で似ても似つかない姿が確認されると、「最強の出落ち」と揶揄されることに。今回の事件も一時、ニセモノ説が持ち上がったが、どうやら正真正銘のヒロスエ本人だったというわけだ。
なお、広末の逮捕容疑が看護師への暴行だったことから、思わぬ「飛び火」を食らったのは、2021年に渋谷で救急車を蹴った疑いで逮捕された、歌手の鬼束ちひろ。タイムラインに突然、彼女の名前が流れたのだ。本人はさぞ驚いたことだろう。
2022年に「ベストマザー賞」を受賞するなど、近年は「いいお母さん」のイメージが作り上げられてきた広末だが、またしても「お騒がせ女優」に逆戻りである。
(ケン高田)