【4】鳥谷が勝敗を背負え
最後の条件は鳥谷です。FA残留したキャプテンにこそ、真のチームリーダーになってもらいたい。
去年の春から彼には「鳥谷の阪神で優勝しろ」とハッパをかけています。「鳥谷が打ったから勝てた」「鳥谷が打てなかったから負けた」と言われる選手にならないといけません。その意味でも打順は3番を勧めたいのです。今年はキャンプから強く振ることを意識していましたから、「3割、20本、100打点」というチームの顔にふさわしい数字を残す力は十分ある。出塁率が求められる1番だと、200安打以上打たないと、存在感が薄れてしまう可能性があります。
マートン、ゴメスの助っ人に頼りっぱなしの打線では、本当に強いチームとは言えません。2年目でマークがきつくなるゴメスのプレッシャーを軽減させるのもまた、鳥谷の役目です。覚醒した背番号1のバットで試合を決める場面が増えるほど、和田監督が宙に舞う確率が跳ね上がります。
ファンは10年ぶりリーグ制覇、30年ぶり日本一を待ちわびています。ぜひとも球団創設80周年に花を添えてほしいところです。