1月15日放送の「行列のできる法律相談所」(日本テレビ系)に、明石家さんま(56)が司会で登場した。
言わずと知れた、島田紳助(55)の看板番組を軽妙に仕切り、関東地区で21・2%、関西地区で25・9%という高視聴率を叩き出したのである。
トークも冴え渡り、「同期ですもんね」と水を向けられるや、
「俺と紳助はね。代わりにって、会社から言われると思ったら、『ヘキサゴン』の代わりはない。『鑑定団』も俺は行かない。会社、どういう段取りやねん!」
と紳助親分の“シマ”のブン獲りを示唆し、
「そりゃ待つよ! せっかく空いたポジションを」
と高笑いしたのだ。
前日14日に放送されたMBSラジオ「ヤングタウン土曜日」で、
「帰ってこんでええ。戻ってきたら俺の仕事の分量変わんねん!」
と言い切ったのが本音だったことをあらためて宣言した形である。スポーツ紙芸能担当記者が言う。
「さんまにとって、紳助が戻ってこないほうが仕事が増えるのだから、好都合です。とはいえ、プライドが高いさんまは、『紳助の後釜』扱いされるのを嫌っている。今回、『行列』の司会を受けたのも東野や宮迫、後藤など中堅芸人の起用を挟んでから満を持して出演していますよね」
1月4日に吉本興業の大崎洋社長が紳助の復帰を希望する発言をしたやさきだったが、まるで「紳助不要」を強調するかのような活躍ぶりだったのである。
一方、番組で際立ったのは、かつて紳助から寵愛されたと言われた、小林麻耶(32)、森泉(29)、スザンヌ(25)ら女性タレントたちがさんまと丁々発止のやり取りを繰り広げたことだ。
「紳助ファミリーは、紳助引退の影響で仕事が減ったと言われている。新たな“後見人”が欲しいところですが、紳助復帰も取りざたされています。他の芸人に露骨にすり寄るよりは、紳助と対等な立場にあるさんまにすり寄ることで、もし紳助が戻ってきても反感を買わずに済むという計算が働いているはずです」(芸能ジャーナリスト)
前出・芸能担当記者も言う。
「すでに、さんまがハロプロと共演歴が長いことから、里田まい(27)は安泰だ、などという声が聞こえています。また、『羞恥心』のつるの剛士(36)はもともとさんまとの共演歴も長いだけあって、すでに紳助色を消し去ることに成功している印象です」
引退会見で紳助はさんまのことを「親友」と称した。
しかし2人が私生活でつるむことはなかった。
「そればかりか、さんまは後輩芸人たちに『芸人の人生にヤクザを絡ませる必要はない』と語るポリシーの持ち主ですからね」(さんまを知るお笑い関係者)
決して相いれなかった様子の2人だが、さんまは紳助の番組はおろか、ファミリーまでをも奪いそうな勢いなのである。
「視聴率だけ見れば、さんまの『行列』は大成功。司会就任の可能性も高まっている」(前出・芸能ジャーナリスト)
さんまにすり寄る“行列”ができそうである。
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