5月11日、テレビドラマ「64」(NHK)第4話の視聴率が3.5%と発表された。同ドラマは初回視聴率4.1%でスタートし、2話には2.8%にまで落ち込むなど今期もっとも苦戦を強いられている作品の1つである。
「このドラマはベストセラー作家、横山秀夫の傑作ミステリー小説「64」を映像化したものです。もともとNHKの土曜ドラマは21時台に放送されていたのですが、裏の日テレドラマと重なるためか、今年から22時に変更。さらにスタッフは監督・井上剛と音楽・大友良英という朝ドラから大ブームを巻き起こした『あまちゃん』コンビとあって、NHKは相当の気合を入れていたようです」(芸能記者)
しかし「64」は放送開始後、視聴率は伸び悩み、現在も低空飛行を続けている。その原因の一つとして、主演を務めるピエール瀧の起用にあるのではないかと映画ライターは語る。
「ピエール瀧は映画『凶悪』での怪演が評価され、近年は『寄生獣』や『進撃の巨人』など立て続けに大作映画へ起用されるほど売れっ子になりました。その圧倒的な存在感と昭和の顔ということで、今回抜擢されたようですが、やはり世間ではまだまだ俳優よりも、テクノバンド『電気グルーヴ』としてのイメージが強かったのかもしれません。また『64』は来年、東宝が2部作で大々的に映画公開することが決定しています。その劇場版で主役を務めるのが人気俳優の佐藤浩市。なのでどうせなら映画で観ようという人も多いようです」
とはいえ、ドラマ版は警察広報と記者クラブの攻防などがリアルだと関係者からは絶賛の声があがっており、アナウンサーの赤江珠緒も業界内の評判をラジオを通じて伝えたほど。最終回でどこまで数字を伸ばせるかが期待される。