テレビ番組「世界ふしぎ発見!」(TBS系)でも今年初めに紹介され、我が国でもちょっとしたブームになっているのが「原始人ダイエット」。いっぱい食べてやせられる! アメリカでは最近本も出版され、セレブの間でもブームになっており最近では英国で専門レストランもオープンしている。
パレオ・ダイエットと呼ばれているこのダイエット法。実は、1970年代にアメリカの消化器医が提唱した古いダイエット法で根強い人気を持つ。
パレオとは“パレオリシック(旧石器時代)”の略で、非常に健康で身体が丈夫だったという旧石器時代の人々の食生活をまねてみようというダイエット法なのだ。カロリーを気にする必要はなく、野菜やフルーツ、肉や魚をたくさん食べられる。「The Paleo Diet(パレオ・ダイエット)」の著者ローレン・コーデイン教授は著書の中でこのように述べている。
〈原始人の生活様式を参照することによって、人間が本来持つ能力や快適さが回復できる〉
その食生活を要約するとこうだ。
〈考え方の基本は“生で食べられるものだけを食べる(生で食べろということではない)”。体によくないものは避ける〉
そのうえで、糖質を控え、肉、魚、卵などのタンパク質や脂質を中心にとる。当然加工品を控え、不自然な育て方をした物を食べない。生活スタイルも「原始人スタイル」に。1日3食にこだわらず、空腹を感じたら食べたいだけ食べる。睡眠も十分にとる。
こう聞くと厳密にやるのは難しそうだが、実は身体の作りは旧石器時代からあまり変化していないのだというから、当時の食生活を行なうことで、身体のリセットにつながりそうだ。
関心のある方はまずは週末の食事から原始人化することから始めてみてはどうだろう。