芸能

“ヨルタモリ”で人気再燃中!宮沢りえの魅力とは?「“ぼくらの七日間戦争”監督から見た14歳の宮沢りえ」

20150618k

 宮沢が芸能界を目指したきっかけは、10歳の頃に見た伝説的モデルの故・山口小夜子が出演するテレビCMにあった。11歳の時にモデルを志し、テレビCMや「週刊セブンティーン」の表紙に抜擢され、デビューを果たす。

 しかし、その知名度を全国区へ押し上げたのは、新人美少女タレントの登竜門「三井のリハウス」のCMだ。87年、初代リハウスガール「白鳥麗子」を務めた宮沢の印象は、

「今でこそ美少女という言葉が定着しているが、宮沢さんは元祖美少女。パッと見た時の端正な顔だち。独特の品がありましたよね。年齢にそぐわない気品があった。そこがちょっと同年代のアイドルとは一枚違った。今どきのハーフタレントとは違う位置づけでした」(碓井氏)

 この「リハウス」をきっかけに、宮沢はトップアイドルとしての道を一気に駆け上る。女優デビューは88年公開の「ぼくらの七日間戦争」だが、監督を務めた菅原浩志氏が当時をこう振り返る。

「映画の主要キャストである11人の子役は全員オーディションで選びました。けれども当時は現代劇を演じられる子役が少なかった。その中でも、最後まで難航したのは、りえが演じたヒロインの『中山ひとみ』という役柄だった」

 菅原氏は、土日や平日の放課後などにオーディションを開き、1万人近くの応募者を選考したという。

「ちょうど1万人目くらいに出会ったのがりえだった。会った時は、よくぞ14歳になるまで、何色にも染まらずに‥‥無色、透明感漂う少女がいたんだという驚きがありました。素直でまっすぐな印象を受けた。役柄として、少し抜きん出たところがある学級委員長というキャラクターを求めていたので、この子だと、すぐに決めました」

 5月16日、ラジオ「なかじましんや土曜の穴」(文化放送)に生出演した宮沢は、当時の心境について、

「歌手や女優には、まったく興味がなかった」

 と語っているが、菅原氏もこう証言する。

「当時、中学2年生だったりえは、女優としてやっていくつもりはまったくなかった。ただ、中学生が主人公の映画だし、自分自身の中学生時代の思い出作りとして映画に出ることになったんです」

 しかし、撮影が始まると現場にのめり込んでいったという。

「撮影が進めば進むほど、個性や活発さが出てきました。どんどんスケールが大きくなっていき、第一印象以上の潜在能力があるなと感じました。映画の中でりえが短パン姿で登場するシーンがあるのですが、自分ではさみを持ってきて、『監督、どのくらい短く切りますか?』と言ってくるなど、そうやって積極的に映画作りに関わってくれました。また映画のクランクアップ時に、目にいっぱいの涙をためていた姿は、今も忘れられません」(菅原氏)

「ヨルタモリ」では、下ネタも愚痴もみんな聞くことで、気難しい大物ゲストをデレデレにする宮沢。その原型は14歳の現場ですでにあったようだ。

「りえには、太陽のような明るさがありました。ムードメーカーとして冗談を言って笑わせたり。りえのもとには、不思議と人が吸い寄せられていく。みんな楽しかったと思いますよ。しかも自分本位ではなく、相手の立場に立って行動できるタイプでした」(菅原氏)

 宮沢は89年「ぼくらの──」で日本アカデミー賞新人賞を獲得。90年には「NHK紅白歌合戦」にも初出場を果たし、瞬く間にスターダムを駆け上がっていった。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
フジテレビ第三者委員会の「ヒアリングを拒否」した「中居正広と懇意のタレントU氏」の素性
3
3連覇どころかまさかのJ2転落が!ヴィッセル神戸の「目玉補強失敗」悲しい舞台裏
4
ミャンマー震源から1000キロのバンコクで「高層ビル倒壊」どのタワマンが崩れるかは運次第という「長周期地震動」
5
巨人「甲斐拓也にあって大城卓三にないもの」高木豊がズバリ指摘した「投手へのリアクション」