「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)の勢いが止まらない。14日放送の回は平均視聴率が20.3%を記録。3週連続で20%台突破という、近年のバラエティ番組では突出した人気ぶりであある。
番組とともに注目を集めているのが、司会の内村光良だ。「イッテQ!」だけでなく「痛快TVスカッとジャパン」(フジテレビ系)、「LIFE!~人生に捧げるコント~」(NHK)ほか人気番組8本を抱え、秋からはさらに2本のレギュラーが増えるという。なぜ今、内村がこんなに必要とされているのだろうか。
「司会にしてもコントにしても、人を悪く言って生み出す笑いじゃないんです。見るほうも何も気にせず心から笑える。そして何より、周りの芸人を光らせるのがうまい」(番組制作会社スタッフ)
これまでも内村、あるいはウンナンの番組で開花した芸人は数知れず。さまぁ~ずとくりぃむしちゅーは、ともに改名をかけた対決以降人気に。有吉弘行は「猫男爵」のキャラで、不遇の時代を文字通り裸一貫で乗り越えた。放送中の番組でも、「スカッとジャパン」では木下ほうかを馬場課長で、小林麻耶をブリッ子キャラでブレイクさせ、「スクール革命」(日本テレビ系)では若手ジャニーズにお笑いを注入。「笑神様は突然に…」(日本テレビ系)ではSKE48の松井玲奈の鉄道愛を世に知らしめた。
「温和な性格は芸人にだけでなく現場スタッフに対しても同じ。昔お世話になったスタッフは今、発言権のある立場ですからね。恩返ししたい思いがあるうえに“高視聴率男”となれば、是が非でもキャスティングしたいはずです」(前出・番組制作会社スタッフ)
当面、内村の緩やかな笑いが、お茶の間を席巻し続けそうだ。