テレビ誌では新春ドラマの中間評価企画が展開され、視聴率による「勝ち負け」の様相もハッキリしつつある。女優たちは激しいトップ争いを繰り広げ、みずからの商品価値を高めていくが、評価急上昇の新鋭あれば、没落する者あり。その最新「アゲサゲ」データを公開する。
「数年前までは黒木瞳(51)が主役を張り、天海祐希(44)もトップ女優の一人でした。篠原涼子(38)も飛躍しましたが結婚・出産で、これから出演本数は減ってくるでしょう。そんな中、頭一つ抜けているのは竹内結子(31)でしょうね」
こう話すのは、テレビドラマ研究家・古崎康成氏。テレビ誌編集者も、
「ドラマ出演料も含め、竹内が女優としてトップクラスなのは間違いない。すでに大女優の部類に入ってきていると言っていいと思います」
と後押しをする。確かに現在放送中の主演作「ストロベリーナイト」(フジテレビ系)の評価は高く、視聴率も合格点を確保。
女優としての彼女のイメージ、商品価値を上げている要因の一つに、CMがある。広告代理店スタッフが話す。
「例えば、サントリーのザ・プレミアム・モルツのCMです。あの矢沢永吉と共演していることで、矢沢と同格ぐらいに見られる。彼女の出演ドラマに猛烈なヒット作がないにもかかわらず、です。まぁ、付加価値でしょうね」
そんな彼女にも「死角」があるとすれば、
「かつてのW浅野のような絶対的な存在になっているとまでは言えません。過去のキャリアを見ると、ジャニーズタレントとひととおり共演し、男性俳優が主役のドラマの相手役として頭角を現してきた。そういう(ジャニーズの)ファン層、同性からの共感を得るという視点では、イマイチの感はありますね」(古崎氏)
女王にわずかに見える綻び。下克上を狙い、そこを突いていくのが、次世代の新鋭女優なのである。スポーツ紙放送担当記者が言う。
「急上昇中なのが、上戸彩(26)、米倉涼子(36)を輩出したオスカープロモーションの新トップ3、武井咲(18)、忽那(くつな)汐里(19)、剛力(ごうりき)彩芽(19)です。事務所が今、彼女らを猛烈にプッシュして売り出していることもあり、武井などはCM契約をする企業数が18社になった」
3人とも、所属事務所が主催する「全日本国民的美少女コンテスト」の出身。いったい彼女らの何がいいのか。前出・テレビ誌編集者が解説する。
「まず武井はファッションモデルでもあるので、ルックスが抜群にいい。勢いのままに仕事を増やしている感じです。ポッキーのCMでブレイクした忽那は、昨年秋の大ヒットドラマ『家政婦のミタ』(日本テレビ系)に出演し、演技力の評価が高かった。明るく元気なキャラクターから、本格女優へとイメージが移りつつあります。帰国子女でバイリンガルという、国際的な香りがするのもいい」