11日にスタートした松山ケンイチ主演ドラマ「ど根性ガエル」(日本テレビ系)の視聴率が13.1%を記録。1970年代に連載された吉沢やすみ原作の人気漫画を実写化したもので、登場人物たちの16年後を描いている。テレビ誌ライターが言う。
「好スタートを切ったと言っていいでしょう。『今さらなぜ実写化?』という疑問もありましたが、ピョン吉の動く姿を観て『今の技術だからこそ可能なのか』と納得しました。『期待してなかったけど、配役も合っていたし面白かった』という声が多く、特にピョン吉の声を担当している満島ひかりさんが素晴らしいですね。彼女はアニメの声を担当した千々松幸子さんの声を何度も聴き、イメージを膨らませたそうです。そのうえで、満島さん独自の演技プランを立てて演じています」
主演の松山は他の俳優なら二の足を踏むような役柄でも、進んでオファーを受けるという。ドラマ関係者が語る。
「2006年の映画『デスノート』のL役は、公開前は実写化に反対の声が多かったうえ、『松山には合わない』と言われていましたからね。結果は絶賛され、良い意味で予想を裏切りました。2012年のNHK大河『平清盛』も、視聴率が取れる題材でないことはやる前から分かったうえで主演を引き受けたんです。結果、こちらは振るわず、『低視聴率俳優』のレッテルを貼られましたが、本人は『後悔していない』と言いきっています」
今作で「平清盛」以来の連続ドラマ主演となる松山。失敗を恐れない姿勢で、これからも良い作品を作り続けるのだろう。
(中村葵)