「ライオンのごきげんよう」(フジテレビ系)に浅香唯が出演、アイドル時代に大西結花、中村由真と共に演じた「風間三姉妹」当時のエピソードを明かした。
「浅香は得してますよ。童顔で小柄だから、45歳の子持ち主婦には見えない。ドラマ『スケバン刑事3』から29年もの歳月がたってるんですけどね。大西や中村が離婚など私生活で苦労してきただけに、プライベートが絶好調の浅香の若さが目立っていました」(テレビ誌記者)
浅香は「あのファンはすごかった」というテーマで、同ドラマが終わった後の話を始めた。ある日の深夜、自宅の電話のベルで寝入りばなを叩き起こされた。ファンを名乗る女性が自己紹介もそこそこに恋愛相談を始め、その内容は好きな男に告白をすべきか、悩んでいるという相談だった。当時恋愛経験ゼロの奥手。かつ、多忙な日々で眠くて仕方のない浅香だったが、自分のファンを名乗られたためムゲにもできず、長電話の相手を務めた。それが3日3晩続き、4晩目に電話が途絶え、すっかり忘れた頃にまた同じ女性から電話があった。好奇心から電話番号の出どころを聞いたところ、何とその女性は「買った」と告白したという。
当時は携帯電話のない時代。自宅に置いてある黒電話か、公衆電話からのやりとりだった。浅香によれば、「そういうのを売っている人がいて。街中で紙に書いて、『誰のがほしい?』『じゃあいくら』って売買していた」という。他の女性アイドルの番号も売っていたことも浅香は聞きだしたそうだ。
ベテラン芸能ライターが明かす。
「個人情報保護法ができるずっと前、昭和の時代は何でもありで、誰でもヤバイことができた。情報屋がいて、電話番号や自宅の住所を専門に売っていてね。芸能人の長者番付が行われていた頃は、税務署ごとに発表される高額納税者リストを手に入れ住所を割り出し、自宅を撮影したりするヤカラもいた。住民票を勝手に取ったり、戸籍謄本を取ったりしたケースもあったといいます。学生アイドルなら、学校からずっと尾行して自宅を割り出したりもした」
今では考えられない時代だが、当時は浅香のみならずアイドルのこの手の「恐怖体験」はまだまだあったに違いない。
(塩勢知央)