SMAPの木村拓哉が台湾観光局のCMに出演する。メガホンをとったのは、映画「ミッション:インポッシブル2」などで知られるジョン・ウー監督。木村とは初タッグになる。
「現地でのキムタク人気は本物だった。一目見たさに(台湾の)松山空港ロビーに詰めかけたファンの数は約500人。台湾メディアもこぞって駆けつけ、テレビ中継車が空港周辺を取り囲んで大混雑となった」(芸能ライター)
滞在期間は3泊4日。そのうち2日間は早朝から深夜までびっしり撮影。行く先々でファンが列をなした。台湾側もリージェント・台北のエグゼクティブスウィート(1泊52000元)を用意するVIP待遇で歓待されたという。
「今年の観光局の広告予算は5000万元(約2億円)。木村は日本でCM1本5000万円のギャラを取る売れっ子だが、今回は日台友好の意味を込めて、超破格の最低ギャラで契約してもらったそうだ。10月からCMがスタートすれば、テレビ、ネット、空港、飛行機の機内までCMが流れ、キムタク一色になる。その宣伝効果は計り知れない。日本観光大使に起用された後輩グループの嵐は、ノーギャラのボランティア出演。その代わり、国をあげて日本を代表する顔としてPRしてもらい、億単位の効果があった。今回もSMAPの台湾公演を視野に入れての出血大サービスなのだろう」(広告代理店関係者)
もちろんキムタクにも大きな計算があった。それは今や押しも押されもせぬハリウッドの巨匠となったウー監督へのアピール。自分の仕事にはとにかくこだわり、台詞だろうが、美術だろうが口をはさみたがる性分のキムタクが、今回ばかりは監督の指示通りに動いていたという。
「滞在中は一言の不平不満も漏らさず、エキストラのせいで14回も撮り直しさせられても、不機嫌にならなかった。滞在先のホテルでもわがままなリクエストをせず、お忍びで夜遊びするやんちゃもなく、ジェントルマンぶりを貫いたそうだ」(前出・広告代理店関係者)
最終日には、1本6900元のグッチのネクタイを買い求め、8人のボディガードら台湾関係者に感謝のしるしとしてプレゼント。別れ際に堅い握手をして再会を約束したという。
「この話が伝えられるや、キムタクは公開中の主演映画のタイトルに引っ掛けて『HERO』と呼ばれるなど、大いに株をあげた。ウー監督も俳優・キムタクに太鼓判を押したそうです」(前出・芸能ライター)
キムタクのハリウッド進出に1歩近づいた!?
(塩勢知央)