SMAPの木村拓哉(42)の主演連続ドラマ「アイムホーム」(テレビ朝日系)の初回(16日)平均視聴率が16.7%を記録した。ライバル・堺雅人の主演連続ドラマ「Dr.倫太郎」(日本テレビ)の13.9%を上回り、1月クールの杏主演「デート~恋とはどんなものかしら~」(フジテレビ系)の14.8%も超え、今年放送の民放連ドラ視聴率トップの数字をマークした。
「連ドラの及第点と言われる15%の壁を破り、瞬間最高視聴率20.4%を叩きだした。まずは『腐ってもキムタク』といったところですかね。もっとも30%超えが当たり前で、視聴率男と呼ばれて一世を風靡した過去と比べるとあまりにも心もとない。初回が20%にも到底届かないという現実に愕然とさせられます。裏番組のドラマで元AKB48の大島優子(26)の連ドラ初主演作『ヤメゴク』(TBS系)が9.1%。ただし、同ドラマの演出は堤幸彦。クセ者共演者も勢揃いし、ハマると人気爆発する可能性もあり、この先キムタクドラマの数字がダウンすることも大いに考えられます」(テレビ誌記者)
この数字、どうやらご祝儀視聴率だったともっぱら。というのも、初回放送直前にキムタクの妻役の上戸彩の妊娠が明らかになった。そこへ「身重の上戸の体を冷やさないようにキムタクがブランケットをプレゼントした」なんていう“心温まる”エピソードをスポーツ紙がこぞって報道するなど、連日これでもかというほど、番宣しまくっていたのである。
「本来なら、安定期に入っていないにもかかわらず出演を見切り発車した上戸側の無謀が叩かれても仕方ない状況。なのに、美談仕立てに“加工”され、鼻白む思いです。妊娠=引退で上戸の引退作になるかもしれず、上戸見たさにチャンネルを合わせた視聴者も大勢いると思いますよ。数字が下がらないよう、第2、第3の話題で引っ張りそうです」(芸能ライター)
同ドラマは、キムタクが初めてパパ役を演じるホームドラマ。これまで万年青年のイメージを頑固に守り続けてきたキムタクにとっては、イメージダウンになるかどうかの試金石となる。すでにキムタクもアラフォー、私生活では2児のパパだ。ついにイメチェンせざるを得ない時を迎えたということか。
そんなキムタクドラマに思わぬ援軍になりそうな逸材がいる。プロダクション関係者が明かす。
「子役の高橋來くん(6)が抜群にいい。來くんはデビューして2年。満島ひかり主演の連続ドラマ『Woman』で泣かせの演技が評判をとった天才型。制作発表会見では早くも大物ぶりを発揮していた。椅子に座るのを拒否、キムタクのひざに乗っかり、質疑応答に対応。途中で足がしびれたキムタクが來くんに泣きを入れても頑として譲らず、座ったまま。キムタクのワンパターン演技よりはよっぽど感動させてくれそうな、台風の目ですよ。子役の熱演で茶の間の視聴者が釘付けになるかもしれません」
天下のキムタクももはや自力では勝負できなくなってしまったようだ。