06年にデビューシングル「Real Face」で、ミリオンセラーを記録し、鮮烈なデビューを飾ったジャニーズの人気グループ・KAT-TUN。
人格者と評される亀梨和也が率いる4人組ユニット(結成時は6人)だが、デビュー当時は後輩たちにとってはとても恐れられる存在であったという。
今月1日に放送されたトークバラエティ番組「メレンゲの気持ち」(日本テレビ系)に出演したHey!Say!JUMPの伊野尾慧は、むかし恐かった先輩について聞かれ、即座にKAT-TUNを挙げている。
番組内のエピソードで、KAT-TUNの中丸雄一については「今でこそトボけたイメージですが、当時は黒のつけ爪をしていて、それが不気味で不気味で‥‥」と、そのギラつき具合に怯えていたようだ。
また、激怒されたエピソードとして、ジュニア時代にKAT-TUNのコンサートにバックダンサーとして回っていた当時の話を披露。KAT-TUNよりジュニアたちが先にリハーサルを終えた際に用意されていた5種類ぐらいある弁当をジュニアが先に選んで食べてしまったことがあるという。その結果、KAT-TUNにはのり弁当しか余らなかったため、その時の亀梨は「恐かった」と話している。さすがに弁当のことではセコくて怒れなかったのか、リハーサルなどを含めたさまざまなところで怒りをぶつけられたという。
このエピソードについては、常識的に亀梨が怒るのも無理がないようにも思えるが、デビュー当時にKAT-TUNが、今とは違いギラギラしていたのは紛れもない事実のようだ。
「CDデビュー前にも関わらず、東京ドームで単独ライブをやっちゃうくらいのレベルでしたから、調子に乗ってしまうのもわかる気がします。事務所の先輩グループの嵐もデビュー当時のKAT-TUNに『革靴で踊ることにビックリした。お前たち恐かったよ』と発言。当時のKAT-TUNに狂気を感じていたといいます」(スポーツ紙芸能担当記者)
そんな、事務所の先輩ですら一目置く存在のKAT-TUNが落ち着き始めた要因とはなんなのか、記者はこう分析する。
「やはり問題児扱いされていた赤西仁と田中聖の脱退で、グループとしての雰囲気がよくなった。結成当時はグループのツートップとして君臨していた亀梨と赤西が比較されることも多く、対抗するように亀梨も気を張っていた部分もあったが、だいぶ穏やかになりました。いまが本来の姿なのだと思います。今では業界人誰しもが性格のいいジャニタレとして、こぞって亀梨の名前を挙げるくらいにまで株を上げています。それにつられるように相乗効果で、KAT-TUNのイメージも爆上げ中ですね」
とがっていたデビュー当時について亀梨も「俺が俺のことを一番知っているぜ! という感じだった」と当時を振り返っている。だが、メンバーの脱退など、数々の困難を乗り越え、芸能界の酸いも甘いも経験したことで、紳士なグループに変貌しつつあるKAT-TUN。日々、好青年に変わっていく彼らをデビューから応援し続けてきた古参ファンたちが、たまらなく応援したくなる気持ちも納得できるような気がする。
(石田安竹)