ジャニーズのファンクラブ発足以来、初の珍事が起こった。「KAT-TUN」のファンクラブ会員に対して「マナーを守ってご観劇ください」と題したメールが流れたのだ。
内容は、出演者への呼び掛けや私語・雑音は控える、写真撮影および録音・録画に対する注意だが、気になるのは「帽子を被ったままの観劇や、前かがみ・身を乗り出しての観劇は、周りの方の視界の妨げとなるため、ご遠慮下さい」という一文だ。
関係者によると亀梨和也主演舞台「青い種子は太陽のなかにある」の7日の大阪公演で、最前列の真ん中に座っていた観客が、この文章に書かれているようなひどいマナー違反を行ったというのだ。
ファンクラブの会員の一人はこう話す。
「今回のメールを見た大阪の亀梨ファンは、少なからずショックを受けていました。というのも、夏に大阪でファンミーティングがあった際にも、あまりにファンが騒ぐので、亀梨クンが『静かにしてください』って土下座したんです。そのこともショックだったのに、また大阪? って感じでした」
なぜ、このようなことが度々起こってしまうのだろうか。芸能ジャーナリストが話す。
「かつて、ジャニーズのファンクラブは組織がきちんとできていて統率力がありました。入り待ちや出待ち、コンサートの応援など、先輩会員からの躾けがしっかりできていることで有名だったんです。それは、マナーの良さで定評のある宝塚ファンにも劣りませんでした。しかし、大所帯になり過ぎてかつての統率力に綻びが出ているのかもしれません」
マナー違反の観客がファンクラブの会員かそうでないかは定かでない。いずれにせよ、真剣に舞台に立つ演者のためにも観客はマナーを守るべきだろう。