人気アイドルグループ「でんぱ組.inc」のメンバー、最上もがが9月29日に更新したインスタグラムにて、心不全を抱えていることを告白した。当初は「苦しいのは呼吸なんだ。“休む”以外の方法で、心不全てどうやったら治るのだ」と書いていたが、現在、当該箇所は削除されている。
それでもまだ「自分はこのステージで息絶えてもいいから」との記述は残されており、激しいライブで生命の危険を感じるほどの苦しさに見舞われることを告白している。最上が抱えている心不全とはどのような症状なのか、医療系ライターが説明する。
「最上さんはおそらく“慢性心不全”なのでしょう。高齢の方に多い右心不全ではなく、呼吸困難や咳を伴う左心不全の可能性がありますね。平静時には無症状のことが多く、運動すると発症します。重くなると階段の上り下り程度でも発作が出ますが、アイドル活動を続けられるということは、まだ軽いほうなのかもしれません」
心不全といえば、バナナマンの日村勇紀も2013年に高血圧性心不全と思われる症状で入院している。また最上はかねてより自律神経に問題を抱え、グループ内で最も汗かきだと明かしているなど、心臓に負担のかかりやすい体質なのかもしれない。
その最上は金髪ボブカットがトレードマークで、スタイルの良さからグラビアでも人気のメンバー。そんな活動の一方でかつては引きこもりだったことも公表している。前出の医療系ライターは、そんな過去からも慢性心不全の可能性を読み取れると語る。
「慢性心不全では、眠りについてしばらくしてから息苦しさを感じる、夜間発作性呼吸困難症が特徴的です。これは起き上がることで軽減するので、どうしても夜更かしが続いてしまい、日常生活にも影響が出ます。最上さんが引きこもりだった理由の一つに、夜眠れない症状が影響していたのかもしれません」
所属するでんぱ組.incは現在、世界7カ国を回るワールドツアーの真っ最中。人気上昇とともに肉体的な負担も増している現状だが、最近のブログには「前向きになってきている」と綴るなど、気持ちの面でポジティブになっている様子を見せていた。今後も汗ビッショリで輝く彼女の元気な姿に期待したい。
(白根麻子)