10月18日に放送されたテレビドラマ「下町ロケット」の視聴率が16.1%を記録し、好スタートを切った。しかし、同ドラマの意外なキャスティングが視聴者の間で賛否を巻き起こしているという。
「放送前、原作のイメージと違うと批判が殺到していた弁護士役の恵俊彰ですが、放送後は一転して迫真の演技を評価する声が相次ぎ、批判は少なくなっています。しかし、他の出演者である落語家の立川談春、春風亭昇太、歌手の吉川晃司、お笑い色の強いルー大柴や、そのまんま東などは、個性を重視しすぎた起用のため、一部から『慣れない演技に違和感がある』などと、厳しい声があがっています」(テレビ誌記者)
また「下町ロケット」といえば、2011年に三上博史が主演したWOWOW版がキャスト、内容共に好評だったというのもあり、TBS版には批判の声があがりやすいとも言われる。
同じスタッフが手掛けた「半沢直樹」の時は、歌舞伎役者の片岡愛之助を起用しブレイクに導くなど、その斬新なキャスティングが話題を呼んだ。そして本作でも後半に再び、意外なキャストを投入し話題性を狙っているという。
「『下町ロケット』の後半である『ガウディ計画編』には、物語のキーを握る重要人物の役で、お笑い芸人の今田耕司が出演すると言われています。彼は近年、ドラマにはほとんど出演しておらず、演技経験も少ないため、場合によっては視聴者や根強い原作ファンから批判され、さらに炎上する可能性がある。そのため、放送前の批判を見事に吹き飛ばした弁護士役の恵のように、今田もまた、お笑い芸人ながら視聴者を納得させる演技が出来るかどうかに、ドラマファンから注目が集まっています」(前出・テレビ誌記者)
普段のドラマであまり見かけない人物をキャスティングし、話題を集める「下町ロケット」。今後、それらの珍しい顔ぶれが、裏目に出なければいいのだが。
(森嶋時生)