街中で見つかった時は、「悪女のコだ」と言われるというほど、このところ悪女キャラが板につきすぎている菜々緒。放映中のドラマ「サイレーン」(フジテレビ系)では“史上最強の悪女”橘カラを演じている。
「かつて、沢尻エリカ主演の『ファーストクラス』(フジテレビ系)で発揮した悪女キャラは、男に色目を使ったりといった部分もありましたが、今回の橘カラではそういった要素は少ない。殺人も淡々と遂行し、狂気オーラ放ちまくりの史上最強の悪女です。菜々緒自身も『完全に主役を食うつもりでやっている』と相当気合が入っているようです。初回放送での評判も『美しすぎて怖い』『夢に出てきそう』など、少し狙いすぎの部分はありますが、迫真の演技はお茶の間にはしっかり伝わっています」(テレビ誌記者)
今回の10月期ドラマの中では、もはや敵なしと思われる菜々緒の悪女ぶりだが、じつはもう一人ヤバい悪女がいる。前出のテレビ誌記者はこう続ける。
「フジテレビ月9ドラマ『5→9 ~私に恋したお坊さん~』に出演する紗栄子も嫌われキャラを演じ切っていますね。趣味は優良企業の名刺集めという、英会話教室の事務員。こちらはガンガン色目を使って男を誘惑。まさに地でできる役柄です。相変わらず棒読みでヘタクソですが、それが無機質でむしろリアルという声もある。主演の石原さとみ演じる潤子の親友という立ち位置でありながらも、彼女の秘密を知った瞬間に告げ口するなど、自分の幸せのためには手段を選ばないという王道悪女です。とくに紗栄子の場合は、大富豪との熱愛報道など度重なる大物食いでプライベートでの嫌われぶりも同時にヒートアップ中ですから、ある視聴者の『見ているだけでイライラする』という声でもわかるように、天性の悪女という意味でこちらに軍配を上げる人も多い」
紗栄子のほうはドラマが終盤に向かうに連れて、イイ人に方向転換されていくという定番のポジションのようだが、彼女自身の評判が逆転するということはなさそう。
今期のドラマは、菜々緒と紗栄子の悪女対決に注目が集まりそうだ。
(佐伯シンジ)