ドラマ「サイレーン」(フジテレビ系)が12月15日に最終回を迎え、初回放送以来の二桁となる視聴率11.5%で有終の美を飾った。制作局の関西テレビでは結末を予想するツイッターイベントを仕掛け、26万件もの投稿を集めたことも、最終回での視聴率回復に繋がったようだ。
そんな「サイレーン」だが、終わってみれば平均視聴率は8.8%とイマイチの数字に。しかも最終回の視聴率次第では、出来が悪いと評判の「オトナ女子」(フジテレビ系)に負ける可能性すらあったというのだ。テレビ誌のライターが解説する。
「鳴り物入りで始まった『サイレーン』ですが、最終回を残した時点での平均視聴率は8.48%に過ぎませんでした。一方で散々な評判の『オトナ女子』は、二ケタ視聴率もない代わりに大コケの回もなく、第9話までの平均視聴率は8.67%。そのため『サイレーン』では、最終回で大逆転することが至上命題となったのです」
大逆転に必要な視聴率は10.2%。だが「サイレーン」の第8話は8.0%に過ぎず、目標達成のためには2.2%も数字を上げる必要があった。それは「視聴率1%は視聴者100万人」と言われるテレビの世界において、かなり高いハードルなのは明らか。それゆえ、関西テレビとフジテレビでは、なりふり構わぬ視聴率対策が必要だったのである。
「しかし、両ドラマのデッドヒートはまだ終わっていません。1話多い『オトナ女子』の最終回次第では、再逆転の可能性もあります。とはいえ、8.8%の攻防というレベルの低い争いなのは残念ですが」(前出・テレビ誌ライター)
そんな「オトナ女子」だが、視聴率積み上げで必死になっている様子はないようだ。これもオトナの余裕ということなのかもしれない。
(金田麻有)