昼ドラ「別れたら好きな人」(フジテレビ系)の放送が開始されてから、すでに1カ月が経過した。当初、俳優でない芸人のピース・綾部祐二が主演を務めるということで、視聴者からは不安の声が広がっていたという。
「放送前は昼ドラファンから不安視されていた綾部の主演ですが、いざ始まってみると、いじられキャラの主人公役が完全にハマっていると演技の評判は上々のようです。また、脚本家は『君の瞳に恋してる!』などのトレンディドラマの全盛期を支えてきた伴一彦が務めていることもあり、“どこかなつかしい”と、昼ドラのターゲットとなる中年層からも一定の支持を得ています」(テレビ誌記者)
そんな「別れたら好きな人」は、吉本が制作に関わっているため、主演のピース綾部をはじめ所属芸人が多数出演している。最近もレギュラー出演者だけでなく、10月30日の放送ではチュートリアル徳井、11月2日の放送では千鳥ノブなど、知名度のある芸人がゲストとして出演した。
しかし、そんな芸人たちによるゲスト出演に対し、一部の昼ドラファンからは不満の声が出ているという。
「制作側は話題作りのために有名芸人を出演させているようですが、ドラマのトーンにそぐわないことも多く、視聴者からは不評を買っています。徳井に至っては、明らかに女装とわかる格好で、長時間に渡り意味もなく主人公に絡むというシーンだっため、コントにしか見えませんでした。またゲスト芸人の存在は、ストーリーに直接的な関わりが何もないということもあり、『なんの意味があるの?』『せっかくのドラマがぶち壊し!』と、毎度流れを断ち切られることで視聴者から厳しい声も上がっている。やはり一瞬の出演ならまだしも、長時間となってしまうと芸人のネタ見せシーンでしかないため、往年の昼ドラファンからは受け入れがたいのでしょう」(前出・テレビ誌記者)
来年で廃止されるとの報道も一部で出ている昼ドラ枠。今後も吉本は、最後とばかりに続々と吉本芸人を投入していくのだろうか。
(森嶋時生)