10月8日に会見を開き、来春からの「ニューヨーク移住」を発表したピースの綾部祐二。
拠点をアメリカに移し、数年は下積みとして語学を勉強。コメディアンとして活動しながら、将来的には役者としてハリウッドに挑戦したいと明かした綾部の発表に芸能界でも驚きが広がっている。
又吉直樹とのコンビを休業した上、年収4000万円とも言われる環境を捨て、新天地でのチャレンジを選んだ綾部だが、その背景に何があったのか──。
「寝耳に水で本当に驚きました。3年ぐらい前から『芝居に力を入れたい』と聞いていましたが、まさかアメリカでやるとは‥‥」と語るのはさる中堅お笑い芸人。「綾部さんは責任感の強い人。相方の又吉さんが作家としてブレイクしていなければ、コンビ休業なんて絶対にしなかったでしょう」と続ける。
一方、所属する吉本の目論見を指摘する声も聞こえてくる。広告代理店社員が語る。
「吉本が許すからには、なにか裏があるはずですよ。事務所としては、トップクラスの人気タレントを簡単に海外移住させられるわけがない。CMやイベントでの収益を考えたら、吉本的には大損失。案の定、吉本と綾部さんの“密約”があるのではと噂されているんですよ」
果たしてどのような噂が流れているのか。
「『アメリカNSC設立の布石になる』という噂です。近年、吉本はグローバル戦略に力を入れていて、北米地域の開拓を狙っている。2008年にアメリカで法人を立ち上げ、コメディスクールと提携するなど、現地でタレントを輩出したがっているんです。『アメリカNSC』の設立も間近だと言われていました。綾部さんがアメリカでコメディアンとして活躍することで吉本の認知度を上げ、入学志望者を増やす狙いがあるのではないでしょうか」
来春から始まるピース綾部のアメリカ挑戦。吉本興業にとっても大きな挑戦となりそうである。
(白川健一)