12年にドラマ「GTO」(フジテレビ系)で、連続ドラマ初主演を飾ったEXILE・AKIRA。同作は人気漫画が原作、14年前に放送された反町隆史主演の人気連続ドラマのリメイク版だったのだが、AKIRAは主人公である元暴走族の教師・鬼塚英吉を反町よりも原作寄りに演じた。棒読みに近い演技だったという指摘もあり、賛否両論あったものの、反町との演技のギャップを楽しむという面でも注目度も高く、平均視聴率13.2%を記録する高視聴率をマークした。
ところが、14年に放送された同ドラマの第2期では、反町との比較にも満足した視聴者がその稚拙な演技は見飽きたとばかりに平均視聴率も7.2%と急落。さらには、今年夏に放送された主演ドラマ「HEAT」(フジテレビ系)では平均視聴率4.1%。第6話ではテレビ東京を除く民放のプライムタイム(午後7~11時)の連続ドラマでは、今世紀最低視聴率の2.8%を記録し、低視聴率の帝王として歴史に名を刻んでしまったのだ。
もはやAKIRAの出演を視聴者が望むのは、ファン専用のEXILEファミリーが幅を利かせるドラマだけか‥‥と思いきや、そのEXILE主演ドラマでもAKIRAに対するファンたちの反応が腫れものに触るような状況になっているというのだ。
「10月21日からEXILE TRIBE主演の連続ドラマ『HiGH&LOW THE STORY OF S.W.O.R.D』がスタートしたのはご存じかと思います。EXILEからはAKIRAのほか、TAKAHIRO、KEIJI、佐藤大樹らが、三代目J Soul Brothersから岩田剛典(EXILEにも在籍)、登坂広臣らが出演。ネットやツイッターでのドラマに関する書き込みは、さすがは売れっ子の三代目JSBで、もっぱら岩田や登坂についてのものが多く、それに続くのがTAKAHIROらEXILEのメンバーに対する書き込みですね。ところがAKIRAに触れるような内容が非常に少ない。現段階での登場シーンがわずかしかないということもありますが、じつはファンたちもAKIRA=低視聴率が定説になっていることを気にしており、AKIRAの名前を出すことによってマスコミにイジられ、ドラマの印象そのものが悪くなってしまうという事態を危惧しているようです。ハッキリ言えば、AKIRA=縁起が悪いということですね。三代目JSBの足を引っ張られては困るとノータッチの姿勢を貫くファンが多いようです」(テレビ誌記者)
人柄だけはEXILEファミリーの中でもナンバーワンと言われるAKIRAだが、役者としては袋小路に迷い込んでしまった。その感は否めないのである。
(佐伯シンジ)