年末の歌番組「NHK紅白歌合戦」で、白組司会にV6の井ノ原快彦が、紅組司会に綾瀬はるかが決定したと一部で報じられたが、そうなれば井ノ原が同番組で司会を務めるのは今回が初。
また、総合司会は同局の有働由美子アナウンサーが務めるようで、井ノ原と有働による「あさイチ」コンビが紅白の舞台で見られるというのも今回の目玉の一つだ。
「今年の日本テレビ『24時間テレビ』で、Hey! Say! JUMPとともにメインパーソナリティを担当したV6。2組のメインパーソナリティで展開するという初の試みでしたが、井ノ原一人いるだけで安心して観ることができたという視聴者は多かったと思いますね。今回、相方を務める綾瀬は、2年ぶり2度目の紅白司会という面では井ノ原の先輩ですが、ご存じのとおり相当な天然キャラ。初司会となった13年は失敗を連発してました。ですが、ここ10年では最高視聴率となる44.5%をマークしたわけで、今年もあのポンコツ司会ぶりを見たいという視聴者も多いという予測も立ちます。ですが、一部からはあのボケを際立たせたのは、白組司会のベテランの域に達していた嵐の絶妙なフォローがあったからこそ。今年の井ノ原はそれを一人でやらなければならないため、かなり手腕が問われそうですね。それでも彼ならカバーしてくれるというのが大方の見方ですが」(テレビ誌記者)
しかし同時に、井ノ原が司会を務めるということで今年も白組歌手としてV6出演の可能性が一気に高まる。V6は昨年11月からCDデビュー20周年のアニバーサリーイヤーに突入したことや、井ノ原の「あさイチ」に加え、メンバーの岡田准一が同局の大河ドラマ「軍師官兵衛」の主演を務めるなど、多大に貢献。そういった功績が認められ、昨年は悲願の紅白出場を果たしたわけだが、おかげでジャニーズから過去最多の6組が出場する結果となった。
それに対して他のアーティストのファンからは批判も多く、「20周年記念のタテマエは去年使ったはず」「紅白までジャニーズの私物にするな」という意見は常にネット上に書き込まれている。そもそも紅白歌合戦は、その年のヒット曲、話題をさらった歌手が華やかさを競うものだった。ところが、近年は国民的ヒット曲も少なくなり、単なる芸能事務所の縄張り争いだと揶揄されることもしばしば。井ノ原のバランスのいい司会ぶりに期待するなら、肝心な出場歌手もバランスよく選んでいただきたいものだ。
(田村元希)