例年に比べると、司会者や初出場歌手の発表会見の時期が遅れるなど、「NHK紅白歌合戦」は“調整”に手間取っている感がある。
司会者に関しては、最終的に総合司会が同局の有働由美子アナウンサーに、司会は「紅組」が綾瀬はるか、「白組」がV6の井ノ原快彦に落ち着きそうだが、実は土壇場までSMAPの木村拓哉を擁立する動きもあったというのだ。
紅白の司会といえば、一部スポーツ紙がタモリで内定と報じたものの、タモリサイドが辞退したことで混迷を極めていた。
「今年は、ライバル局のフジテレビが格闘技の中継番組を放送するなど視聴率で苦戦することが予想されており、NHKサイドとしてはなんとか司会者に大物を立てたかった。そこで白羽の矢を立てたのが再ブレイク中のタモリで、実際に決まりかけたのですが‥‥。サプライズ出演を望んでいたにもかかわらず先に報道が出たことや、自身の総合司会をダシにNHKサイドがタモリと懇意の井上陽水に出場を要請したことで、タモリが不快感をあらわにし、交渉は決裂してしまいました」(NHK関係者)
こうしてタモリに袖を振られたNHKサイドが縋ったのが、国民的アイドルグループ・SMAPの木村だったという。
過去にはSMAPやメンバーの中居正広が単独で司会を務めている縁もあり、木村サイドも1度はNHKサイドの要望にゴーサインを出したというが、残念ながら実現とはならなかった。
「“ジャニーズ本体”としては、NHKの朝の情報番組にレギュラー出演している、井ノ原を何としても紅白の司会に据えたかったということでしょう。なんせI女史案件のSMAPはジャニーズ内では外様で、かたやV6は、嵐や関ジャニ∞と同様に次期社長とされるジュリー副社長や母親のメリー副社長が面倒を見ている“本体”案件ですからね。ジュリー副社長やメリー副社長からしてみたら、『なんで“本体”の井ノ原ではなく、“外様”の木村なのよ!』となるでしょう」(前出・NHK関係者)
ジャニーズ事務所の内紛は、紅白にも大きな影響をもたらしたようだ。
(しおさわ かつつね)