11月26日、「第66回NHK紅白歌合戦」の出場歌手が発表された。驚きだったのは、3年連続出場していた「ももいろクローバーZ」(以下、ももクロ)の落選だった。
「初出場の時に比べれば人気は落ちてきましたが、『ももクロ』が登場すれば会場は盛り上がるだけに、落選は意外でした。出場が決まった歌手の中には、『えっ』と疑問視せざるをえない歌手もいますので‥‥」(音楽ライター)
さらにファンを驚かせたのは、同日にももクロの公式サイトで、「紅白歌合戦を卒業します」と宣言したこと。それに困惑したのは、“モノノフ”と呼ばれるファンたちだ。突然勃発した紅白をめぐる“騒動”について、あるモノノフ男性はこう話す。
「わざわざNHKにケンカを売るような真似をしなくていいと思うのですが。メンバーにとって紅白は大事な舞台。初出場の時には、『行くぜっ! 怪盗少女』を歌った時に、脱退したメンバーの名前をコールして感動させてくれたこともありました」
事務所サイドとメンバーの“すれ違い”も明らかになった。
落選から翌日にメンバーの佐々木彩夏は、自身のブログを更新。
〈昨日、今年の紅白の発表がありました。ももクロは落っこちてしまいました。紅白を卒業することになりました。(中略)あーりんも、昨日さみしくて心がぽっかりしちゃったよ。正直、すごい悔しいし残念〉
と飾らない思いを綴ったのだ。
一方で、前出の音楽ライターは事務所の皮算用についてこう語る。
「毎年、紅白出場で11月下旬までそわそわするより、早い時期から大晦日ライブを計画したほうが、はるかに儲かります。モノノフにとってもテレビで1曲聴いて終わるより、たくさん聴けるライブを期待する声も上がっています」
事務所が下した決断が吉と出るのか、凶と出るのか。その答えは来年にわかるだろう。