12月12日に最終回を迎えたドラマ「掟上今日子の備忘録」(日本テレビ系)。新垣結衣のキスシーンなど視聴者を喜ばせる場面が登場し、視聴率も10.5%と6話ぶりの二桁に達するなど評判も上々だったようだ。
そんな最終回だが、一部の視聴者からはストーリーが「サイレーン」(フジテレビ系)とゴッチャになってしまい、内容がわかりづらくなったという声があがっているというのだ。両ドラマは決して似ているとは思えないが、その理由をテレビ誌のライターが教えてくれた。
「原因は、要潤が両方のドラマに出演しているからです。『サイレーン』では事件のカギを担う美容整形外科医を演じ、一方の『掟上今日子の備忘録』では最終回に、ヒロインをだます重要な役でゲスト出演。両方とも正体を隠しながら事件に関わるという役柄が共通しており、印象が被ってしまったのでしょう」
たしかに「掟上~」のほうに要が登場したシーンを見て、「あれ、この男って行方不明だった医者では?」と勘違いしても無理はなかったかもしれない。しかも、いかにも怪しげな人物として描かれているため、余計に既視感を生んでしまったようだ。前出のテレビ誌ライターが続ける。
「要はその存在感と達者な演技が評価され、二番手や三番手の重要な役を務めることが多いバイプレーヤーです。今クールでも両ドラマに加えて、『コウノドリ』(TBS系)では第1話にゲスト出演していました。複数のドラマを掛け持ちする俳優は珍しくないとはいえ、同一クールで3つのドラマに出演するケースはそうそうないでしょう」
もっとも要の役を勘違いしていたとしても、「掟上~」の見どころは新垣の可愛らしい表情を楽しむことだったのだから、あまり影響はなかったのかもしれない。
(金田麻有)