3月25日、競売入札妨害容疑などで指名手配されていた、不動産会社「ABCホーム.」会長の塩田大介容疑者(44)が警視庁に出頭した。この逮捕劇の余波がなんと、人気女子アナにまで広がっていたのである。
塩田容疑者は08年、所有していた5階建マンションが競売にかかったことで、4階のひと部屋を不自然に分割して別登記。競売参加者が手を出せないようにしたのだ。
そんな塩田容疑者が姑息な手を使ってまで手元に残したかったのが、東京都港区にある、「西麻布迎賓館」と命名されたビル。5階建マンションの2階部分は同容疑者の家族が居住していたが、他のフロアは貸し切りパーティなどでも使用される、きらびやかな飲食店兼サロンだった。
しかし、近所の住民が、
「カラオケの音が漏れてくるので抗議しに行ったことがありましたが、オーナーみたいな人が出てきて、逆にどなりつけられたことがあった。出入りしているのもヤクザっぽい人が多くて…」
と語るように、部外者には、えたいの知れない不気味な建物だったのである。
そんなマンションには夜な夜な有名人たちが出入りしていたが、浮上する中でも似つかわしくないのが、元モー娘メンバーで現在はテレビ東京の紺野あさ美アナ(24)の名前だった。
同マンションについて知る、芸能関係者が話す。
「確かに、紺野アナが訪れるようなイメージの店ではないと思います。暴力団関係者が出入りするだけではなく、非合法なカジノ部屋もあると言われていた。また、休憩する名目でしたがベッドが設置された部屋もあって、マンションの関係者は『そこでセックスしてるやつもいた』と話していましたからね」
目的はともかく、そんないわく付きのマンションではミュージシャンのGやM、芸人・Tらが常連だったというが、やはり紺野アナの名前には違和感がある。迎賓館の関係者が明かす。
「まだテレ東に入社する前ですから、大学生時代です。4~5人の仲間連れで来店していたのは覚えていますが、一度ならず何度も来ていたと聞いている。ベッドがある部屋にも出入りしたことがあるそうです。当時は、あるIT企業の社長と仲がよかったから、彼に紹介されて訪れるようになったんでしょうか」
店の怪しい部分を知らなかったとすれば、飲食店に出入りしようが問題視されることではないだろう。しかも入社前の話である。ところが、テレ東が過敏な反応をしたというのだ。
「昨年秋、塩田容疑者が韓国カジノでの金銭トラブルを巡って、迎賓館の前でヤクザ組織の元幹部から暴行を受けた事件が報じられた。すると、同局幹部からのお達しで、マンションに出入りしていた紺野アナをチャラチャラしたバラエティ番組で起用しない方針となったんです。本当はエース候補としてもっと目立たせようとする思惑だったんですが、事件のとばっちりで売り出し作戦は延期ですよ」(テレ東関係者)
それもこれも、事件の主人公・塩田容疑者の評判が悪すぎたからこその“事前防衛策”だったのであろう。
「塩田は以前、風俗店のオーナーをやっていた時代に薬物事犯で捕まったこともあるとささやかれている。あくまで噂ですが、迎賓館でも美人アスリートをベッドルームに連れ込んでは、セックス三昧だったとも…」(前出・芸能関係者)
将来を嘱望される女子アナの活躍にも支障を来す迷惑な事件だったようだ。