フジテレビの火曜ゴールデンタイムの視聴率が、ここのところ1ケタ台が続き、壊滅状態となっている。
「近年、視聴率低下が叫ばれるフジですが、火曜日は特に悲惨な状態が続いています。昨年の『HEAT』や、現在の『お義父さんと呼ばせて』など、ドラマの低い数字ばかりが話題となりますが、その前に放送されているバラエティも壊滅状態。特に21時台のドラマ枠を打ち切ってまで始めたバラエティ枠は、視聴率3%台を連発し、改変が完全に裏目に出ています」(テレビ誌記者)
フジの火曜ゴールデンタイムといえば、19時台の「ペケポンプラス」が、3月で打ち切り。20時台の「優しい人なら解ける クイズやさしいね」は、視聴率4~5%と低迷。21時台の「発見!なるほどレストラン」も低視聴率続きのため、今年から「潜入!ウワサの大家族」へと、料理から大家族ものにリニューアルするも、3%台と爆死し、一向に視聴率上昇の兆しが見えない。
この惨状に視聴者からは、「過去の番組を再放送してほしい!」との意見がネットで上がっており、かつて火曜日に放送されていた人気アニメ「サザエさん」の再放送を望む声も多いようだ。
しかし再放送の契約が終了している今、フジが再び「サザエさん」を放送するのは困難だという。
「現在のフジテレビで、視聴率が取れる数少ない番組といえば、日曜日に放送している『サザエさん』です。そのためフジ側は、昔のように火曜にも再放送をしたいところでしょうが、著作権を管理する長谷川町子美術館側の許可が下りないようです。『サザエさん』は、再放送どころかDVDすら発売されておらず、それは作品を大切にしていた原作者の意向だと言われています。そのため、今後もアニメが再放送される可能性は低いでしょう」(前出・テレビ誌記者)
全時間帯が1ケタ視聴率を記録しているため、いくつかの番組が打ち切られるという火曜日。「サザエさん」の再放送にも頼れない今のフジテレビに、低視聴率を改善する次の一手はあるのだろうか。
(森嶋時生)