三寒四温、寒暖差の激しい季節はとかく体調を崩しやすい。しかし1回1分おでこを伸ばすだけで、あらゆる不調を解消できるという。
ひと口に言えば、指でおでこを伸ばすだけ。体の不調をリセットし、誰もが毎日を元気で快適に過ごせるようになる。これで病気の改善・予防につながるというのだ。
提唱しているのは「1分であらゆる不調がよくなる『おでこ伸ばし』」(かんき出版)を著した萬生健康治療院の中川忠男院長。東洋医学の第一人者であり、自身が自律神経失調症で苦しんだ体験と、約40年間、10万人の患者の治療に携わった経験と実績、研究から生まれたものだという。「心身の不調は気の不足から。病は気から。気の流れを活発にすると体調がよくなり、元気になる。そして、おでこは健康のパワースポット」と言う中川院長は、著書の中でこう述べている。
〈脳へのマッサージ作用でおでこの裏側にある前頭葉が刺激され左脳と右脳が円滑になって気を起こし、α波やθ波が出やすくなる。そのためホルモンの分泌と自律神経の調和を促進する。また、おでこ伸ばしには首の骨のゆがみを整える効果のほか筋肉のこりをほぐすので、頭痛、倦怠感、冷え性、不眠、耳鳴り、めまい、食欲不振、下痢、呼吸困難感などの改善・予防につながる。血圧も安定するので生活習慣病の改善にも効果が大きい〉
パソコンやスマホの見過ぎで首が前傾し、首のつけ根の筋肉群(後頭下筋群)に負担がかかることから起こる諸症状の改善にも効果がある。やり方はこうだ。
〈頭の下に枕を置いて床や布団などの上に仰向けになり、深呼吸(鼻呼吸)しながら、自分が気持ちいいと感じる強さでグーッとおでこを押す。そのままの状態で30秒キープ。これを2~3回繰り返す。1回1分、1日のうちいつ、何回やってもOK〉
指でおでこを押すと、伸ばすような感じになる。特に効果的なのは、就寝前。毎日行うことで心と体がどんどん変わっていく。バリエーションは自由。座った姿勢でも、パートナーにやってもらってもいいそうだ。時間、場所、そしてお金もかからず手軽にできる。やってみて損はない。
(谷川渓)